西條奈加の「心淋し川(うらさびしがわ)」は江戸時代の貧しい長屋に住まう男女の人情話を描いた小説

1月23日月曜日、曇り、寒さが訪れるとの予報もありましたが、まださほどではありません。

でも、リビングの室温は窓際、キッチンとも14.9度で、晴れた日よりも低くなっています。

妻は、朝の食後に不足の物を買うためにイオンとドラッグストアへ出かけていきました。

私は、今日は、天気が悪くなるとよく起きる頭痛が少しあるのですが、少し体を動かせば直るだろうとスクワットと軽い腕立て伏せをやってみました。

結果、少し良くなったような気がしますが、またぶり返すかもしれません。

今日の名古屋の予報は、曇り、最低3度、最高10度、風速1.56m/s、湿度84%、やはり、気温はさほどでもない体感を反映しています。

西條奈加の直木賞受賞作「心淋し川(うらさびしがわ)」を読んでいます。

江戸時代の貧しい長屋に住む住人たちの人情話を描いた小説です。

第1話は、19才のちほの淡い恋愛の話で、ほんのりとした読後感を残します。

第2話は、醜女ばかり4人もの妾を残して還暦前に亡くなった六兵衛の最初の妾、りきが偶々張形に彫った仏から木彫りの才を見出され身を立てるという一風変わった作品です。

第3話は、小さな飯屋の主人与呉蔵と、寺の境内で出会った7才の父無し子ゆかとのほろりとする話です。

第4話は、場末の長屋へ落ちぶれても、なお我儘放題の息子へ異常なほどの愛を注ぐ元薬問屋内儀の吉の話です。

第5話は廓に売られた気丈な娘ようと、幼くして廓一の花魁として養育された明里(あきさと)の廓での逸話と偶然の邂逅を通じて、不遇な運命に翻弄された二人の生き様を描いた話です。

第6話は、元町奉行所同心が、一人息子を刺し殺した夜盗、地虫の次郎吉に5年後偶然遭遇するのですが、惚けて正気を失い物乞いをする哀れな老人になり果てていたため次郎吉であることを確定できず、長屋の世話役である差配の茂十として身を隠して次郎吉の監視を続け、息子を失って以来18年目にして、あるきっかけで一時的に正気に戻った次郎吉の口から事の真相を知ることになる話です。