フェルディナント・フォン・シーラッハの「犯罪」は異様な犯罪の顛末を語った短編小説

今朝はほとんど7時に起きて、ゴミ袋を出しました。

とても良い天気になりそうな、朝の空でした。

昨日、頭髪をカットしたので、頭が少し涼しく感じられます。

女性は髪の毛で頭も顔もある程度、隠せますが、男の場合はひげで隠せる程度です。

男のひげとは、ほとんど毛羽立った黒いマスクをしているようなものでしょうか。

但し、ひげは女性に嫌がれますので、私の周辺にもひげ男はいません。

あるイスラムの宗派では、ひげを切ってはいけないそうで、アフガニスタンなどでは宗教警察のようなものがあって、ひげを切ると警官に袋叩きにあうそうです。

国が違うと、習慣・習性・規範が異なっていて、色々と不自由なことがあるものです。

今日の名古屋は、晴れのち曇り、最低3.5℃、最高15.4℃、風速3m/s、湿度47%、最高気温が15℃を超えて昼間は大分暖かく感じられます。

フェルディナント・フォン・シーラッハの「犯罪」という小説を半分ほど読み終えました。

シーラッハのこの短編小説は、とても救いの無い絶望的なものから、それこそほっとするようなハッピーなエンディングのものまで含まれています。

そのため、読後感が実に複雑です。

ある短編で遠く虚無的な感覚を味わったと思ったら、次の短編では、愉快でファニーな話の展開で、最後はしてやったりの結末になったりします。

作品の趣向が定まらないというか、あたかも何人もの作家が共同で執筆しているような、小説の中に、まるで多様な社会そのものを見ているような感覚になります。

作者シーラッハは、あえてこの混沌を狙って書いたのではないかと思われるくらいです。

むしろ、それが彼のカラーそのもの、作風なのかもしれません。

裁判官、検察官、弁護士が登場する物語の中で、証拠が無ければ控訴されない理不尽な不幸もあれば実刑を逃れられた幸運もあり、たとえ結審しても、そこには温情が入る余地がある世界が描かれています。