94歳の義父の排尿障害にショックを受けた

ぎらぎら太陽が輝き、雲一つない空がむしろ夏の終わりが近いことを思わせます。

空があまりに澄んで青いので、その向こうにひっそり秋が控えているのを感じます。

5時近くなのに、まだ外は暗く、もう一度寝ることにしました。

上手くしたもので、次は6時ごろに目が覚めて、ゴミ出しをしました。

リビングや北のベランダのサッシを開けても、風が通りませんでした。

マンションの廊下に出ると、西から風が吹いていました。

地上まで降りて外へ出ると、中年女性が一人黙々とウォーキングしていました。

ゴミ袋を出して戻ってくると、オレンジのキャップを被り、スポーツウェアを着た40代くらいの痩せた男性が、坂を上ってきました。

努力無しには健康は維持できません。

今日の名古屋は、晴れ、最低25度、最高35度、風速1.39m/s、湿度40%、じりじりと暑い日差しの一日です。

昨日、妻が帰ってきて、94歳の義父の病院での結果を聞きました。

PSA検査の値が下がって、前立腺がんの恐れは遠のいたのですが、超音波検査で残尿が異状に多く残っていることが見つかり、泌尿器科の専門医から自己導尿でカテーテルを使って尿を排出するよう指示を受けました。

義父は相当ショックを受けて、帰ってからどうするか決めると告げたようですが、医師から膀胱尿管逆流を起こして水腎症や、最悪は腎不全(尿毒症)の状態となり、最悪命に関わると説得されました。

義父は仕方なく、看護師にやり方を教えてもらい、到底自分ではできないと思っていたカテーテルを尿道に入れる方法を自ら実際にやってみて、700ml以上もの量を排出しました。

通常は50ml以下ですから相当な残尿量でした。

なぜこのようなことになってしまったのか、義父もさぞや辛かったと思います。

男性の場合は前立腺があるため、高齢化による肥大で尿が排出され難くなり、さらに膀胱の収縮機能が低下すると、膀胱に異状に尿が蓄積されて危険なレベルの排尿障害になってしまうようです。

90歳の義母も同じ病院で別の検査のために行っていたので、妻がら話を聞いてショックを受けていました。

女性の場合は、前立腺が無いのと尿路が短いので、高齢化により、男性とは逆にむしろ尿漏れが多くなるようです。

義父は、自己導尿のために、毎日数回尿道にカテーテルを通して尿を排出してその量によって回数を探っていくことになります。

排尿は毎日のことですから、1週間に1度通院して、病院で導尿すれば良いというものではありません。

義父は、既に何種類かの前立腺の薬を処方されているので、更に尿を排出するための薬は現在は無いとのことでした。

94歳の高齢のため手術も勧めないと医師は言っているので、義父にとってはとても辛いことになりました。

他にバルーンカテーテルや膀胱瘻といった方法があって、常時カテーテルを使って体外の採尿パックに尿を排出するようですが、自己導尿は、普段の生活に制限がなく自由に動き回れるので、より負担と苦痛の少ない方法と言われているようです。

あまり期待してはいけませんが、自己導尿により、パンパンに張っていた膀胱を空っぽにすることを繰り返すことによって、膀胱の筋肉を回復させることができるかもしれないそうです。

前立腺肥大は70代以上の男性の70%が患っており、私もその一人として、義父の症状は全く他人事ではありません。