遠野遥の「破局」を読み終えました

久しぶりに晴れた空が見られたような気がします。

風も爽やかで、コロナ禍さえなければ、どこか郊外へでもドライブしたいような陽気です。

その代わりに、近くの西友へ車で買い出しに行きました。

今日は5%引きの日なので、駐車場も混んでいます。

立体駐車場の4階まで上る羽目となってしまいました。

車を降りると、普段は車が少ないのか、ハトが人の姿も恐れず、ゆっくり歩いていました。

店内も密と言うほどではありませんが、平日よりも人が多く、レジの前では長い列がみられました。

おどけた小さな女の子の手を引いた母親の姿は、何十年間も前から変わらぬ姿なのかもしれません。

トイレットペーパーやら、牛乳やらヨーグルトやら沢山買って、車まで戻ってくると、隣の大きなワンボックスはまだそのまま有り、その他の車も変わらずそこに在りました。

車に乗ってゆっくり帰ってくると、前を走っている車はレクサスNX300、最近はRVばかりです。

皆どんな悪いことをやって、あのような高い車を手に入れるのかなどと考えるのは、持たざる者のやっかみです。

私の車も古いマークⅡとはいえ、静かにゆったりと走って、次の車検が通るかどうかの瀬戸際にあるとは思えないほどです。

晴れた遠くの空を見ていると、一体この先どんな車に乗っているのか、あるいはもう車に乗っていないのかイメージは中々浮かびません。

今日の名古屋の予報は、晴れ所により曇り、最低16度、最高27度、風速1.39m/s、湿度43%、明日の日曜日も晴れそうなので、体の5感で季節を感じ、そよ風の中で夢心地とありたいものです。

遠野遥の「破局」を読み終えました。

公務員試験を目指しながら、ラグビーのコーチと筋トレに励む体育会系男子大学生の話です。

若者らしいねっとりした感覚と、ぐるぐる回る恋愛と性の非日常性が描かれています。

正常な倫理観と常識、覚めた心を持っているのに、一瞬間の凶暴性が最後に空回りをして堕ちていくその先の破局を描いています。

全てを失うのは、ある一瞬間のこと、これは日常でもよくあることで、「あの時」はしくしくといつまでも心をさいなみます。