東山篤哉の「謎解きはディナーのあとで」はお嬢様刑事の執事兼運転手が事件を次々と解明していく面白さ

今日は朝から重い灰色の雲が空を覆っています。

寒くはありませんが、今にもぽつぽつ降ってきそうな空模様です。

加えて少し片頭痛がして、何をするにも億劫になりがちです。

名古屋の予報に依れば、小雨、最低6度、最高16度、風速0.83m/s、湿度62%、花々が芽ぶき、冬眠から虫たちが目覚める陽気ではありますが、あまり意気の上がらない一日ではあります。

ニュースによれば、中国では過去最大の黄砂の発生で、北京市街では健康被害を避けるため外出を控えるよう注意報が出ているようです。

明日にも黄砂が日本へ飛んでくるようなので、ここで一雨欲しいところです。

現在読んでいる、東山篤哉の「謎解きはディナーのあとで」が意外と面白くついつい他の事を忘れて読んでしまいます。

主人公は「宝生グループ」の総帥の一人娘で出所を隠した女刑事の宝生麗子です。

直属の上司の課長が中堅自動車メーカー「風祭モータース」の御曹司32歳になる風祭警部です。

何となくこのへんの設定が、トレンディー風で軟弱な雰囲気です。

この小説では6話が、それぞれ事件としてその解決の謎解きが語られていくのですが、それを解き明かしていくのは先の二人ではありません。

それぞれ難題と思われる事件の謎解きをするのは、宝生家の執事兼運転手である30代の謎の男である影山です。

そして影山が事件の謎解きをお嬢様である宝生麗子に語り始めるときは、必ず彼女に暴言を吐きます。

この辺のやり取りが、滑稽で痛快なのですが、状況や関わる容疑者たちのアリバイから事件のあらましを理屈で組み上げていく影山の巧妙な解明の説明にとても引き付けられます。