健康は自分でも努力をしないと維持改善できません

外の強烈な光の中に佇む景色を眺めていると、まだ小さかった頃、広いグランドの熱く白い砂地の上を素足でひたひたと歩いていた頃を思い出します。

1人1人の記憶の中に閉じ込められた原風景が、誰に知られることもなくやがて消えてしまうことの虚しさを感じつつも、今ある自身の空気感にどっぷりつかりながら日々を送っています。

今日、日曜日の名古屋は、晴れ、最低25度、最高35度、風速1.11m/s、湿度44%、今の狂おしいほどの熱暑の中で、ほんの数か月前あった、あるいはこれからやってくるであろう身も心も凍り付く厳寒を想像することなどできない。

右に左にダッチロールのように方向定まらない男に対して、メトロノームのように日々を刻む女がいなかったら生活は成り立たない。

前立腺肥大症と言われて、もう長いこと同じような薬をもらって日々過ごしていると、初めて医師から告知された時のショックも全く忘れてしまい、少し不便ではあるものの、さほど変わらぬ体調にそれでも良いではないかと、のんべんだらりと安住してしまいます。

異状が日常であれば、さしたる危機も感じられず、知らず知らずに時は過ぎていきます。

実はその間にじわじわと状況は悪化しつつあり、ある日突然カタストロフィーを告知され、それを回避するための薬を医師に求めてもそれは無いとのけられショックを受けます。

何も知らずに過ごしてきたのが不遇なのか、何も知ろうとしなかった無為の怠慢の清算を求められているのか、いずれにしても情報知識の欠如は、人を突然の不幸へ落とし込める元凶になります。

結果的には誰も責めることはできませんが、歳をとるほどに、知力気力判断力も衰え、自分の身を守る新しい知識も情報も得られず、状況のなすがままの弱者になっていくのは避けられないことかもしれません。

先を歩く先達をみて、まだ間に合うかもしれない自分の身を守る術を、少しづつでも良いのではじめていこうと意識するようになります。

自らできることは、生活習慣の改善しかありませんが、やらないよりやった方がはるかに良いというのがネットで多くの医師が語っています。

前立腺肥大症の疾患を持つ私にできることは、一つに運動習慣です。

運動は正に日常の習慣として身に取り込まないと、効果が目に見えてあがるわけではないので、継続しません。

取り入れやすい時間は朝晩の2回で、私の場合は前立腺肥大に有効だというスロースクワットを50回×2セット、普段座っているときに、膀胱が硬くなるのを改善するという骨盤底筋の体操を10回×5セットを目標にしたいと思います。

ウォーキングは食後毎日実行しているので、なるべく大回りして15分以上を目指したいと思います。

もう一つの食習慣に関しては妻の協力を得て、減塩、無刺激物、低脂質、トマト、玉ねぎ、大豆、ナッツ類の食を意識して摂ろうと考えています。

健康は医師の力が大きいのですが、個人も努力をしないと、疾患を遅らせ改善することはできませんし、最後は助かりません。