今年も胃カメラ受診のため病院を訪れました

今日は4時台、5時15分前に目が覚めました。

まだ夜の闇を引きずったような白々とした朝でした。

リビングから見える風景は、街灯がまだ灯っており、朝が来たとはまだ言い難いのですが、起きてしまったのでゴミ出しをすることにしました。

ぽつりぽつりと雨が降っており、傘をさして、袋をぶら下げて歩く自分の体の実感が希薄に感じられるほど、風も気温も感じられません。

戻ってきて、部屋の気温を見ると27度でしたので、雨の入ってこないベランダのサッシを開けて、再びベッドに横になりました。

次に目が覚めたときは9時でしたが、しばらくベッドの中で、時々目を開くことをを繰り返し、意を決して起き上がりました。

今日は、胃がん検診と大腸がん検診を受けるため、予約した病院へ出かける予定です。

奇しくも、去年と全く同じ日に胃カメラを受信することとなりました。

名古屋のがん検診はいわゆる500円コイン検診といわれていますが、なんと今年70歳になる人も含め70歳以上は無料になりますので、わたしもその恩恵にあずかります。

税金、保険の類は値上げばかりで取られ損の念が強いのですが、名古屋市のこの500円がん検診はとても有難い制度です。

少し雨の降る中を傘をさして、バス停へ向かうと、すでに何人かの老人が立って待っていました。

バス停にはいつでも老人が待っているような気がします。

自動運転のオンデマンドの時代が早くやってこいと言いたくなるような、交通弱者の老人たちの雨降る中の寂しげな姿です。

今日の名古屋の天気は、雨、最低21度、最高26度、風速1.39m/s、湿度82%、梅雨らしい空模様となりました。

久しぶりに地下鉄を乗り継いで出かけると、電車の中の風景も物珍しく感じられます。

若い男性やら、飾った若い女性が多く、平日の午前中いつもこんなに若者が多かったかしらと、目をきょろきょろさせます。

目的の駅へ着き、地上へ出ると、運よく病院への無料送迎車が見えたので走って載せてもらいました。

なんとか、予定の時間ぎりぎりに間に合いそうでした。

送迎車は私一人を乗せて、コトコト音を立てて走って、ものの数分で病院へ着きました。

歩いても十数分ですが、さすがに車は早く楽です。

いつかはこのような車も無人自動運転車になるのかもしれません。

送迎車はトヨタパッソで小型でずんぐりむっくりの車ですが、スライドドアで乗り降りしやすく、中は天井が高く広くて、誰かを後ろへ乗せるのなら喜ばれそうな合理的な造りになっています。

トヨタのタクシー専用車もパッソと同種のコンパクトバンのシエンタをベースにしていますから、形は頭の古い私などが見ると恰好悪いと思ってしまいますが、実に理にかなった車といえます。

勝手知った病院の扉を抜け、案内の女性に聞き、そのまま受付で、病院から送付されてきた予約票と問診票を出しました。

しばらくして、受付ファイル一式をもらって、2階の胃カメラ受診の窓口へ出します。

予定時間より少し時間があったので、トイレへ行きました。

病院も造りが古くなったのか、トイレの中は少し狭く感じられますが、ウォッシュレットも整って清潔です。

トイレへ行っている間に名前を呼ばれてたのか、戻ってくるとすぐに看護婦が体温計と問診票を持ってきました。

問診票は、今朝何も食べてこなかったかといった類の内容ですが、病院を待っている間、この手の確認書がとみに多いような気がします。

病院の説明と確認義務実施の一環として、書類が増えているのでしょうか。

廊下の長椅子には、人間ドッグの作務衣のような診断服を着た人が何人か座っていました。

まだ若そうな男性や女性もいて、どう見てもまだ胃カメラを受信すべき年齢には見えません。

予定時間よりも遅れて、名前が呼ばれ、受診室へ案内されました。

過去数回の胃カメラは女医さんだったような気がしますが、今回は男性のお医者さんです。

女医とは言っても、男医とは言わないのは差別でしょうか。

丸刈り坊主頭の40代くらいの、少し声が小さく早口のお医者さんでした。

人間ドッグの受診者と異なり、普段着のままで、麻酔が口の中へスプレーされ受診台に横になります。

もう一度麻酔が口にスプレーされ、マウスピースがはめられてすぐに心の準備をする間もなく、胃カメラが口に入ってきます。

喉を通る時に異物感の痛みを感じ、その先は胃のあたりで当たるのか鈍痛があります。

何枚か写真を撮っている様子です。

途中大きく息を吸って止めてという声がありましたが、とても聞こえずらく、年相応に私の耳も遠くなったのかもしれません。

十二指腸まで胃カメラで診るといっていましたが、胃より下の方で、普段の腹痛とは異なる、何かが無理やり動き回っている不快な痛さを感じます。

しばらく痛さをこらえて、早く終わらないかと耐えていると、医師の終了しましたという声とともにカメラがすうっと抜かれはじめ、ようやく解放されたました。

口をティッシュで拭って、しばらくすると、医師がパソコンの画面を示しながら説明をしてくれました。

結果は所々萎縮はみられるものの、去年と同等で大きな変化は無しでありました。

ほっとして医師にお礼を言ってから受診室を出て、また廊下の長椅子へ戻ってきました。

しばらく待つと、看護婦からファイルを受け取り、1階の会計へファイルごと渡しました。

再び待つこと十数分で、窓口で診察券を返してもらって、すべて終了です。

スマホで妻にメールを打って、帰宅の途に就きました。