冬の一日

今日は天気は良かったのですが、風の冷たい一日でした。

いつものブランチ後に、妻が半年に一回通っている病院へ車で送っていきました。

妻が診療を終えるまで、中の狭い待合室で、スマホで車の情報を眺めながら待ちました。

老婦人が少し時間をおいて2人入ってきて、話をしていました。

一人は89歳と言っていましたが、もう随分と病院に通いなれている様子で、その老婦人にとってはこの病院の風景も日常なのでしょう。

二人のぼそぼそと話す会話が、いつまでもいつまでも続いていくようでした。

妻がようやく帰ってきたので、会計を済ませ、再びキラキラ輝く外へ出て、車に乗って病院を後にしました。

次にこの病院を訪れるのは、半年後の8月です。

帰ってきてから、お茶をしながら、妻が何かを話すのを聞きながら、スマホで何か変わったことが無かったかmsnニュースをチェックします。

どうもいつでもスマホを見てしまう癖がついてしまったようで、これでは昨今の電車の中の若者達と何ら変わりません。

しばらくしてから3時過ぎに、図書館へ返却する図書が2日遅れになっているので、マフラー巻いて分厚いダウンコートを着て、再び私だけ出かけました。

バス停にはまだ3時台だというのに、小学生の男の子が一人待っていました。

風が冷たくて、どんどん体が冷えていくので、バスが来る時間が随分と長く感じられました。

バスを降りて、百貨店のトイレに寄り、再び外へ出て図書館まで歩く道すがら、冷たい風は容赦なく後ろから追い立てるように、吹き荒んでいました。

図書館へ着くと、しばらく外へ出たくなかったので、閲覧室で新聞を読む老人達に混じって、数冊の雑誌を読んでいました。

図書館の風景はいつもと変わらず、たむろする老人達と小さな子供を連れた主婦、しばらくすると長テーブルで自習する学生達の姿が多く見られ、偏らないそこそこにバランスの取れた小世界をつくっています。

図書館を出てきた時には、すでに6時を過ぎていて、辺りはすっかり暗くなり、凍てついた闇の中の路を、心もとなく体を縮込ませながら駅のバス停へ急ぎました。