電気自動車は今後安くなるのか

1月7日、土曜日、快晴、ぽかぽかした陽気で、ヨーロッパの異常な暖冬の影響があったかと思われるほどです。

午後3時過ぎに、リビングの窓際で17.8度、キッチンで16.8度、暖房のいらない快適な室温です。

因みに名古屋の予報は、曇り所により晴れ、最低3度、最高9度、風速0.83m/s、湿度52%、10度以下の気温ですが、室温が高いのはすべて太陽の恵みです。

電気自動車は、CO2を排出しないのに加えて、静粛で乗り心地良く、加速力も良く、今やガソリン車の動力性能を凌ぐと言われています。

それでは、皆、電気自動車に乗り換えれば良いといいたいところですが、ネックは、電気自動車の価格が高いことです。

日本に入ってくるテスラのモデル3は中国上海で製造されていますが、最低429万円(補助金40万円利用で389万円)、日産のリーフは370.9万円(補助金利用で293万円)、安いと言われる軽自動車の日産のサクラは233.3万円(補助金利用で178万円)となっています。

世界的にみれば、海外では軽自動車は売れないので、モデル3やリーフクラスの電気自動車が多くなるのでしょうけれど、たとえば、トヨタ・カローラが193万円であるように、同クラスのガソリン車よりもプラス100万円くらいは高いのではないかという感覚があります。

電気自動車の価格の40%ががバッテリーと言われます。

現在、バッテリーの市場シェアは、2021年の集計で、1)中国CATL(32.6%)、2)韓国LG化学(20.3%)、3)日本パナソニック(12.2%)、4)中国BYD(8.9%)、5)韓国SK(5.6%)、6)韓国サムスンSDI(4.4%)7)中国CALB(2.7%)となっています。

パナソニックを除いて、市場は、中国勢と韓国勢で占められています。NECと日産の合弁会社だったAESCもありしたが、中国エンビジョングループに売却されました。

自動車用バッテリーは、大量生産されるに従って、価格が下がると考えられますが、ある程度のところまで行くと、バッテリーに使われている希少金属であるコバルトの市場価格が上がってしまって逆に価格が上がる恐れがあるそうです。

ということは、電気自動車は、これから大幅に価格が下がるという構図にはなり難いのかもしれません。

フィンランドで、テスラ・モデルSのオーナーが、バッテリーの交換に2万ユーロ(約260万円)もかかるといわれたことから、怒って愛車を爆破してしまったそうですが、劣化したバッテリーの交換もユーザーにとっては大きな負担になります。

因みに、日産リーフは、新品バッテリーの有償交換は24kWhが70万2000円、再生バッテリーは工賃4万円を含めて36万4000円だそうです。

日産リーフの古い型式の中古車は安いことで有名です。

価格コムで検索すると、2013年、走行12万㎞、総額30万円というものも見られますが、バッテリーを交換する必要がある場合は、購入者は考えてしまうかもしれません。