車検が終わって車が帰ってきました

11月24日、水曜日、今朝も寝過ごして妻に起こされゴミ捨てに出ました。

既に小さめのゴミ袋が一つ、網の下に鎮座していました。

白いプリウスが、音もなくゆっくりと脇を通り過ぎていきました

女子中学生が、自転車に乗って、左から右へ向かってゆっくり走り去りました。

戻ってきたら、上の階の60代の奥さんと駐車場出口で出くわし、慌てて頭を下げ挨拶しました。

エレベーターを待っていると、やはり上の階の高校生の男の子が降りてきて、互いに朝の挨拶をしてすれ違いました。

ほんの30分遅いだけで、朝の風景は一変します。

今日の名古屋は、快晴、最低5度、最高12度、風速0.28m/s、湿度74%、朝晩冷えて、ひざ掛けが欲しい季節となりました。

車検を出した車屋から、電話連絡が無くヤキモキしました。

ようやく昼頃、いつもの営業男性から、電話がかかってきました。

私の車が朝、バッテリーが上がってしまって、充電したとのことでした。

どうやら、充電してから、今日の残りの作業に入ったため、車検作業の見通しが付くまで連絡が遅れたようです。

電話で、思わず赤面でしたが、バッテリーが上がっても作業を進めてくれることに思わず感謝でした。

先日バッテリー上がりがあったため、慌ててバッテリーをネット発注したのですが、タイミングが悪く、車検に出した翌日の昨日に届きました。

一日早く発注していれば、佐川急便は日曜日でも動いているので、間に合ったのかもしれません。

車検の指定工場なので、車検作業が終われば、車を引き取ることができ、後日車検証とシールを郵送か直接もらいにいくだけです。

私の不首尾で、車検作業が遅れ迷惑を掛けてしまいました。

バッテリーが弱っている指摘は予めありましたから、街工場ではなく、もしディーラーであったら、かなり文句を言われ、車検作業中止されるか、ペナルティーでそれなりの費用の上乗せがあったかもしれません。

一応5時ごろには終わっているとのことでしたので、その頃を見計らって、家を出ることにしました。

電話をもらってから、数時間はあっという間に過ぎ、あたふたと出る用意をしましたが、4時をとうに回っていました。

バス停では高齢の老婆が一人待っていました。

風がひゅうひゅうと吹いていて肌寒く感じられました。

私も、思わず膝の屈伸をしながらの寒々しい恰好となりました。

日が随分と短くなって、4時も過ぎると急に辺りは薄暗くなってきます。

帰りはライトをつけて走ることになりますが、弱ったバッテリーは大丈夫かしらと、不安になります。

バスも電車も学生やサラリーマン風のいでたちの人が目立ちます。

しかし、座れないほど混んではいません。

スマホを眺める学生たちの間で、少し窮屈ながらも、単行本を読む余裕はあります。

バスと地下鉄を乗り継いで、郊外の車屋の最寄り駅へ着いた時は、辺りはすっかり暗くなっていました。

駅前から幹線道路を横切り、真っ暗闇の田んぼ脇の路を歩いて行くと、見知らぬ地を行くようで心細くなります。

真っ暗な中に車屋の事務所が明々と灯り、闇の中から突然現れ出たように見えました。

後ろに控えた建屋も照らし出されて、何台もの車が並んで、まだ仕事をしているようです。

事務所へ入っていくと、若い男性と、事務の女性が出てきて対応してくれました。

馴染みの男性営業員は出ているのか、姿が見えませんでしたが、事務の女性が丁寧に説明してくれました。

車検の請求書の金額は、見積もり金額と全く同じで安心しました。

見積もりから、追加の調整修理は無かったようです。

とはいうものの、私の年金からかなりごっそり持って行ってしまう身分不相応な高額ではあります。

これから、またしばらく節約をしないといけません。

クレジットカードで支払いを済ませてから、車検証が届いたら連絡をもらうことを確認しました。

女性事務員に見送られて、事務所前に止められた我が愛車に乗り込みました。

運転席のシートに座ると、馴染みの感触で、いつものハンドル、計器盤を目の前にするとほっとします。

さて上手くエンジンが掛かるかと思いながらキーをひねると、一発で小気味よく、いつものエンジン音がかえってきました。

ヘッドライトを点灯すると、真っ暗だった路が照らし出されました。

車検前よりもヘッドライトが明るくなったように感じられました。

うっかりウインカーも出さずに、外灯の全くない田んぼ路に出てきてしまったようです。

2台が上手くすれ違えるかどうかという狭い田んぼ路でも、時々対向車が来ることがあるので要注意です。

定年退職以来、外灯もない田舎道を、夜走るのは久しぶりです。

バッテリーを十分充電してくれたため、ヘッドライトを点灯してもアイドリングやエンジン音が不安定になることも無く、車は快調に走ってくれます。

明るい街中の道路に出て、ゆっくりした車速で、家路に就きました。

帰ってきてから、夕食後、早速バッテリーを交換しました。

明日妻の実家へ車でお米を届けることになっているので、前のバッテリーを、新しいバッテリーに何かあったときのために予備としてトランクに納めました。

その時、うっかりして、三角板のエッジで手の甲に擦り傷をつくってしまい、血が出てきました。

後から思えば、何故そんなことにと悔いるのですが、怪我は一瞬です。

車の運転も同様で、いつもリスクを意識しながら、用心して走行しないといけません。