上橋菜穂子の「鹿の王」は勧善懲悪ではない冒険ファンタジー小説

久しぶりに雨の中、車を出して買い物に出ました。

雨の日は、泥はねで車が汚れるし、滑りやすくワイパーかけても視界が悪くなり、事故のリスクも上がるので、なるべく車を出して外出しないようにしていたのですが、妻の実家にお米を頼まれたので、車を出すことにしました。

義母のところは、生協の利用を始めたはずですが、生協は少し価格が高いこともあって、食料品すべてを生協に頼ることに迷いがあるようです。

尤も、私のところからお米を運んだら、ガソリン代600円が掛かってしまいますから、せっかく安いお米も少々高めになってしまいます。

帰ってきてから、駐車場で簡単にウエスで車を拭いておきました。

ここしばらく車を洗車していなかったので、降られた雨を拭きとってかえってきれいになったかもしれません。

今日の名古屋は、小雨、最低24度、最高27度、風速0.83m/s、湿度98%、それにしても何日もよく降ります。

上橋菜穂子の本屋大賞受賞作「鹿の王」の第4巻目を読んでいます。

「鹿の王」は致死の疫病を巡る物語を全4巻に渡って描いた長編ファンタジー小説です。

主人公は、鹿を操り、戦闘集団の頭だったヴァンという中年男です。

戦に敗れ奴隷となったヴァンは、地下のアカファ岩塩鉱に鎖でつながれ働かされていました。

ある晩、岩塩鉱を襲った狼と山犬の群れにヴァンは噛まれます。

他の人々を次々と噛まれ、翌日、岩塩鉱で疫病が流行して次々と人が死んで、なぜかヴァンだけが生き残ります。

ヴァンは鎖を断ち切り地上へでてみると、人々は皆死んでいました。

炊事棟の中でただ一人小さな女の子が生きているのを見つけます。

ヴァンは、ユナと名づけた幼児とともに、岩塩鉱を脱出します。

もう一人の主人公は、オタワル王国聖領の貴人で医術師の青年ホッサルです。

ホッサルは全滅した岩塩鉱へ調査のため訪れ、ただ一人生き延びて逃れた奴隷のヴァンの存在を知ります。

その男の血液から疫病に効く薬を作り出すことができるかもしれないと考え、従者のマコウカンという男に跡追いの秘術を伝承する一族の娘サエとともにヴァンを追うことを命じます。

最期が予感できるようなところまで読みすすんできましたが、読後感がどのようなものになるのか楽しみです。