和田竜の「村上海賊の娘」は思うさまに生きた者達を描いた

2月11日(木曜日)、今日は何もなく、存分に眠ってしまいました。

といっても、毎日たたき起こされることなく、自然と目覚めるまで寝てしまえるのは、定年退職した者にとって最も嬉しいことの一つです。

名古屋の天気は、曇り所により晴れ、最低4度、最高14度、風速1.67m/s、湿度34%、風はありますが、雲一つなく晴れ上がりました。

いつものように、ゆっくりブランチを食しながら、タブレットの動画ニュースを見ていると、スマホがブルブル震えました。

妻の出品しているメルカリにいいねが入っていました。

今日は建国の日で祝日なので、メルカリをみる人が多いのかもしれません。

しかし、しばらくして、2度目にブルブル鳴って、改めてスマホをみるとメルカリから売却の連絡が入っていました。

久しぶりの妻のメルカリ出品で売れました。

早速、ゆうパックのサイズの箱を用意することにしました。

わずかな売上ですけれど、嬉しいものです。

北の部屋からとってある箱の中から適当なものを選んで、サイズダウンすることにしました。

私の作った箱の中へ、妻が品物を納めて、テープでしっかり押さえて出来上がりです。

天気も良いので、近くの郵便局本局まで歩いて出しに行きました。

休日ですが、郵便局の窓口には10人程が並んでいました。

中には、ゆうプリタッチのスキャナに、2次元バーコードをかざして読み取っている人が何人かいます。

帰りに、イオンへ寄ると、家族連れで賑わっていて、特に小学生の小さい子供達が多いのには驚きます。

家へ帰ってくると、大したことをやったわけでもないのに一段落でほっとします。

風が少し強いのですが、とても冷たいという感じはなく、少し和らいで感じられます。

風といえば、「村上海賊の娘」の景が海賊船の舳先で風に吹かれている姿を想像してしまいます。

和田竜の「村上海賊の娘」は2日前に読み終わったのですが、全編973ページにも渡るかなりの文量でした。

しかし一度読み始めると、血沸き肉躍る合戦の描写が面白くて、私もつい夜更かしをしてしまい生活が大分乱れました。

小説の時代背景は、織田信長が西に勢力を伸ばし始めていた戦国時代です。

信長から兵糧攻めにあった本願寺が、毛利方に海路からの兵糧入れを願い出たことから物語は始まります。

毛利家は大量の兵糧を運ぶために、村上海賊の当主、村上武吉を説得します。

村上武吉は、娘の景を毛利家直臣の児玉就英へ輿入れさせることを条件とします。

ところがこの景が、醜女で、男勝りの破天荒な乱暴者であったことから、児玉就英は即座にこの縁組を拒絶します。

景は助けた百姓一向宗の源爺から、姫の容姿は南蛮人のように麗しいと言われ、泉州では姫のような容貌こそが最も美しいとされていると聞き及びます。

景は輿入れするなら、相手は海賊衆と決めているので、泉州の海賊を求めて、一向宗の者達を50俵の兵糧とともに難波へ送り届けるため、源爺の説得により上乗りを受け入れます。

景は難波へ航海し、一向宗の者達を本願寺方の砦へ送り届け、その地で壮絶な実戦を目にすることになります。

陸戦に続く、村上海賊と泉州海賊を中心とした海戦は、手に汗握る展開で、途中で読みさすことができないくらいでありました。