中国EV車の躍進が著しい

今日は木曜日、1月も早半ば、コロナ禍で家に居る時間が長くなると、今日がいつかを意識しないと忘れてしまうほど呆けてしまいます。

朝からきらきらと明るくて、空には雲もなく、薄い青空が広がっています。

窓際に寄ると暖かくて、置かれた液晶時計に備わった温度計をみると、なんと21度、キッチンのカウンターの上の時計も21.4度をさしていました。

日当たりの良いリビングとはいえ、真冬の最中に、こんなにも気温が上がるものかと驚きます。

因みに今日の名古屋の天気予報は、晴れ所により曇り、最低1度、最高13度、風速0.83m/s、湿度53%、コロナさえ無ければ、出かけたくなるような日和です。

今日は少し早く起きましたが、それでも30分早いだけです。

一念発起して、今までの生活習慣を改めて、毎日少しづつ早く起きて健康的な生活を送るように改めないといけません。

朝のブランチを終え、妻とテーブル上でタブレットから流されるニュースを聞きながら話をし、さらにながらで相槌をうちながら、スマホを見ていました。

その中で、最近の中国の電気自動車の記事が目を引きました。

中国は今や世界一の自動車生産国で、25,720,665台もの車を生産しています。

2位米国(10,880,019)の約2.5倍という凄まじい生産台数です。

因みに3位日本(9,684,298)、4位ドイツ(4,661,328)、5位インド(4,516,017)、6位メキシコ(3,986,794)、7位韓国(3,950,617)、5位インドは消費生産国、6位メキシコは外国メーカーの米国への輸出拠点国で特殊です。

それにしても中国の自動車生産台数は脅威的ですが、中国が国策で進めている電気自動車の生産も世界一です。

EVの世界シェアは中国38.4%、米国23.1%、韓国8.5%、フランス6.7%、ドイツ6.4%、日本2.3%、中国が圧倒的ですが、意外なのは韓国が3位につけていて、日本は6位ながら圧倒的に低いです。

中国には60社以上に及ぶEV企業が存在するというのも驚きです。

中国政府は中国資本の自動車メーカーを手厚く保護し、次世代自動車産業での国際競争を優位に進める方向性で、現在60社ほどあるEVメーカーを20社に絞り込む方針のようです。

中国のEVスタートアップたちは自らの工場を持っていないそうです。

モーターなどを部分的に製造しているところもありますが、デザインとコンセプト造りを行ったら、あとはサプライヤーの力をフルに活用して任せてしまうとのことです。

スマートフォンやPCなどと同じような水平分業構造で、速さと勢いが日本とはまるで違うようです。

日本のトヨタ自動車などとは全く異なる環境で、車がつくられているようですが、耐久性や品質、安全性能は大丈夫なのかと心配になります。

しかし中国のEVの記事を読み進めていくうちに、Xpeng(シャオペン、小鵬汽車)のP7セダンという車に目が止まりました。

冒頭の写真が、中国で既に販売されているP7セダンですが、これを見て日本の方々はどう思われるでしょう。

EV車として完全にテスラを意識して作られた車で、サイドデザインはそのままと言ってよいほどよく似ていますが、フロントはテスラとは異なるクリーンなデザインで、美しくまとまっています。

フロント、リアともすっきりして、現在のトヨタ車のレクサスのゴテゴテしたデザインと較べると断然このP7セダンの方が優れていると感じさせます。

ともかく最近やたらと小窓の多い、ミライやクラウンのサイドデザインと較べたら、このP7セダンの方が美しいと言えます。

価格はベーシックバージョンが2,2万ドル(230万円)となっており、テスラに比べて格段に安く設定されています。(補助金適用後の車両価格)

これは凄いと思わせます。

実際の車の出来は、近くで見て、乗ってみないとわからないでしょうが、素晴らしい外観と補助金適用後とはいえ230万円の価格に驚きです。

もう一台は、NIO(ニーオ)の新型のフラッグショップセダンET7もまた、テスラのモデルSそっくりの高級EVです。

こちらは、エントリーモデルは58,375ドル(606万円)から、上位モデルは81,230ドル(843万円)となっているので、中国でもおいそれとは買えない価格設定となっています。

しかしこの車へは、トヨタ自動車も開発を進めている全固体電池を、2022年に搭載することがアナウンスされており、その航続距離が1000㎞というからこれまた驚きです。

実際に実現できるのか、眉唾物ですが、大言壮語はかつて韓国のお家芸で、中国もまさに本家のようにどの業界でも聞かれますが、韓国は電子メモリーやスマホ市場から日本を駆逐し、中国もまた同じ市場で跳躍しつつあります。

日本の産業で、唯一頑張っているのが自動車業界ですが、この中国が国を挙げてしかける車のゲームチェンジに飲み込まれ、いつか気が付いたら自動車市場が韓国・中国製に占有されていたということにならないよう願うばかりです。