妻の実家へいく道すがら桜満開

今日はすこぶる天気が良く、あちらこちらに見える桜の木も、満開を迎えている木もあれば、既に散り始めている木もあります。

天気予報では、今日の名古屋は最低8度、最高19度で、風もなく行楽日和です。

コロナウィルス禍もあり、妻の両親の様子を見に行くのも控えていましたが、久しぶりに車で行くことにしました。

外へ出ると、目を完全に開ききれないほど眩しくて、光に溢れています。

家々の軒先や、川の堤に見事な桜が見られて、温和な気に満ちています。

車が橋にかかると、ぼんやり薄く霞のかかったような桜並木の方角へ吸い寄せられるように、人々が歩いているのが見られます。

広いグラウンドの脇を通り過ぎると、取り囲むように植わった溢れんばかりの桜から、牡丹雪のようにはらはらと散って車のフロントガラスに舞い落ちてきます。

隣に座った妻が、あそこがきれい、こちらもきれいと言うのを聞きながら、車は坂道を上り下り、いつもの路を辿っていきます。

やがて妻の両親の住む集合住宅の林立する辺りへ入っていくと、一本二本とまばらに散在する桜の木々は艶やかにして凛として立っています。

92歳の義父、88歳義母とも、時々はこの一本の桜の前に佇み、じっと見入ったことかもしれません。

コロナウィルス禍のため、中々人込みの中へ出かけて行くことははばかれますが、車でぐるっと巡って車の中から桜を眺めたり、身近にある一本桜をゆっくり愛でることでも十分楽しむことはできます。

かえってそのような光景の方が、脳裏に強く焼き付くように思います。

妻の実家では、昨日行ってきた平和公園の桜の写真を見せながら、話に花が咲きました。

妻が両親へ、思っていたよりも人出が多かったと、写真を見せながら話していましたが、両親2人とも自分たちもそこへ行ったかのように、スマホ写真を楽しんでもらえたのではないかと思います。

夜散歩へ出たら、車の下に三毛猫が一匹、香箱座りをしていました。

近くに一本だけある枝垂れ桜を眺めていたのかもしれません。

何か月振りかで猫を見かけましたが、温かくなってお気に入りの場所へ戻ってきたようです。