一年ぶりに訪れた病院で想うこと

気持ちよく晴れた青空に白い雲が絵にかいたように綺麗な一日でした。

夕方宵闇の訪れとともに、街のシルエットの上空に、イエローがかった、大きな満月が見られました。

今夜の満月はストロベリームーンと呼ぶそうです。

今日は特定健診の日でした。

1年ぶりに同じ病院を訪れてみると、去年歩いた路、腰かけて待っていた長椅子の感覚が昨日のことのように残っていて不思議です。

病院はまるで生と死の接点にある特別な場所です。

老人たちのささやき声が、静かで穏やかに聞こえてきます。

特定健診もがん検診も無事終えて、今年も変わりなく、生かされたことに感謝の念が湧いてきます。

ここを起点に生を続ける者もいれば、死の準備を始める者もいます。

お金や名誉もあるのに先に死ななければならない皮肉と、ただ貧しく誠実に生きてきて長く生き続けている不思議が同時に存在します。

どんなことをしようとも、大勢は変わらず、人は決められた生に向かって今を過ごしているのかもしれません。

常に謙虚な気持ちを持って、今を懸命に生き、今あることを感謝することが肝要だと思います。