歳を取って、格好よく映っている写真というのは少ない

3月20日、日曜日、空に薄っすらと雲がかかっていますが、光あふれる快晴です。

少し寒さが感じられますが、昼過ぎは次第に気温が上がりつつあります。

3月も既に20日になり後半、4月もちらほら見えてきて、あちらこちらで卒業式の晴れの装いを見かけるようになりました。

今日の名古屋は、曇り所により晴れ、最低6度、最高14度、風速1.67m/s、湿度33%、明日は春分の日で休日、日和も良いようです。

妻が、雑誌を読んでいて、その中に60代から70代くらいの夫婦の装いが素敵だと言って私に見せようとします。

私は、以前から服などにはあまり頓着しないので、妻が適当に買ってきた服をそのまま何の不満もなく着ています。

全くこだわりが無いと言ったら噓になりますけれど、服も靴も一式あれば充分と考える性分です。

但し、妻が夏用に短パンを買ってきた時には、断じて拒絶しました。

私はどんな暑い日でも短パンは穿きません。

大の男が晒したくもない毛脛を出して、大通りを闊歩するのは少しだらしないと感じるのか、いやいや、ただ単に私の父が夏になるといつも短パンを穿いて仕事をしてのを格好良くないと思っていたことから、そのトラウマが残っているだけかもしれません。

妻が見せてくれた雑誌も、歳を取った奥方の恰好はお洒落だと思いますが、ご主人の方は若々しさを狙ったスポーティーな白いデニムパンツ姿で、少々無理があるのではないか、正直言ってみっともないと思ったのでした。

歳を取ったら、ダボッとした白いジャケットと綿パンの方がむしろ恰好よいのではないかと思います。

写真の撮り方も、カメラに向かって笑いかけている、いかにもポーズを作ったものよりも、作業着で園芸仕事をしているとか、ざらッとしたシャツ姿でパソコンを操作しているとか、ゆったりした緩めの装いで椅子に座って読書している姿を撮る方が良いのではないかと思います。

歳を取って、格好よく映っている写真というのは少ないものです。

60歳70歳になってしまったら、姿形はどう頑張っても格好よくはならないと潔く諦めて、むしろ立ち居振る舞いで見せるべきかもしれません。

いかにも老人臭く杖をついてよちよち歩く姿より、私の義父のように、94歳になってもすたすた歩き回る姿の方が恰好よく見えます。