自動車免許取得以来、実に47年ぶりに教習所のコースを車で走行

3月8日、土曜日、今日は、免許更新に伴う高齢者講習を受講する日です。

時が過ぎれば、来るべきものはやはり来るものです。

とにもかくにも、事故を起こすこともなく、病気になることもなく、受講できる状態でこの日を迎えられました。

今日の名古屋は、曇り、最低3度、最高10度、風速0m/s、湿度80%。

目指す自動車学校は、我が家からバス地下鉄を乗り継いで1時間10分の道のりです。

同じ名古屋市市内とは言え、端から端まで縦走するような距離感です。

スマホにGoogle Mapでルートを検索しながら、道のりを辿りました。

私にとっては、まだ見ぬ名古屋の向こう側に行く心境でした。

土曜日とあって、栄や名古屋へ向かう方向は地下鉄も混んでいましたが、中心から離れる方向はさほどでもありません。

バスと電車の中では、持ってきた小説本で時間が過ぎ、最後のバスで行先をで運転手に確認しました。

我が家を早目に出たつもりでしたが、自動車学校へ着いたのは、先日予約をしたときに、集合時間として告げられた講習開始15分前の10分前でした。

受付で、先日予約した高齢者講習受講のためにこちらへ来た旨を伝えると、窓口を告げられ、長椅子で一人待っている横に座って順番を待ちました。

順番が回ってくる前に中年男性がパーテーションの中へ案内してくれ、そこで受講用紙に今日の日付と名前を記入、今日の健康確認のチェックをして、渡しました。

免許証と高齢者講習受講案内を中年男性に渡して、先方がコピー後返却されました。

隣の建物のロビーのような待合室で待っていると、先の中年男性から、時間が早めであるけれど、講習を開始するとの声がかかりました。

案内されたのは、さほど広くない部屋でした。

今日の高齢者講習の参加者は計8名、男性7人女性1人でした。

最初に今日の高齢者講習で行う内容が説明されました。

プロジェクターで、今日走る教習所内のコースの説明がありました。

低速走行、段差、右折、左折、横断歩道、信号、踏切、等々が網羅されています。

S字、クランク、バック駐車、縦列駐車、等々は幸いありません。

コース説明の後、参加者8名はすぐに4名づつに分かれ、実車指導の組と適性検査の組に分かれました。

私は後者の組となり、適正検査の内容と方法がプロジェクターで説明された後に、一人ひとり名前を呼ばれて、部屋の端に置かれた検査機械を使って検査が開始されました。

適正検査は、検査装置を使った視野範囲検査、静止視力、動体視力、夜間視力、の順で検査されます。

私は、動体視力で問題がありました。

ランベルト環が時速30km/h相当で次第に大きくなるのですが、出来るだけ早くレバーを押して環の切れている方向を示さないと結果が悪くなります。

私の場合は、どうやら眼鏡の視力が少しずれてしまっているようです。

適正検査が終わってから、2名づつに分かれて実車指導が始まりました。

待っている間にプロジェクターでビデオを使った座学講習があります。

私はビデオの途中でトイレに行っている間に、指導員が私を探しに来て実車指導が始まることを告げました。

実車指導は、今回の高齢者講習のメインイベントと言ってよいかと思います。

使用する車はトヨタ・カローラセダンで、1人づつ別々に順繰りに乗車して実施されます。

駐車場所から、時計回り方向にコースに入って、時速35km/h±10km/sで走行、右に曲がるとすぐに段差、前輪を当ててから停止、ゆっくりアクセルをふかして乗り越えたらすぐにブレーキを踏み停止、助手席の指導員のOKが出たらそのまま乗り越えて、コースに戻ります。

コースに出たら、すぐに横断歩道前の一時停止、確認して発車、カーブを回って、次の交差点を右折して、少し走ると、赤信号があり停止、青に変わって次の交差点を左折、すぐに電車踏切の赤信号停止、青に変わって、少し走って右折後再び外周コース、指導員の指示に従って最初の駐車場へ戻ってきて実車指導は終了です。

自動車免許取得以来、実に47年ぶりに教習所のコースを車で走りました。

最後の実車指導を以って、今回の高齢者講習は終了し、再び8名が最初の部屋へ戻ってきました。

その部屋で、誕生日1か月前に警察交通課から送付されてくる自動車免許更新の説明があり、その後で、高齢者講習修了証明書が一人一人に手渡されました。

自動車学校の外へ出たのは午後2時半頃、今日の次の高齢者講習が始まっているはずでした。

バス停へ向かう間、緊張から解放されて心底安堵しました。

自宅へ戻るのはゆっくりと時間をかけ、西友とイオンへ寄って買い物をして我が家へ着いたのは4時半過ぎになっていました。

今日のシルバーパス使用は7回使用、累計利用回数は17回、余裕は2×8-17=-1回です。