生憎の雨ですが、妻の誕生祝にフレンチ

朝から小雨が降っていました。大幅に寝過ごして妻の声で飛び起きました。

アルコープにゴミ袋の見えるお隣さんもあり、下手をすると奥さんと鉢合わせする恐れがある時間帯でした。

エレベーターで誰かが降りてきそうで、はらはらしながら、駐車場を抜けて外へ出ると、ネットの下には大きなゴミ袋がいくつかゴロンと鎮座していました。

小走りに戻って、我が家のアルコープにたどり着いて、ようやく安堵しました。

今日の名古屋は、にわか雨、最低17度、最高21度、風速1.39m/s、湿度95%、暗い空からとめどなく雨が降っているのに、妙に暖かい一日です。

昨夜から、左耳がキンキン痛くなりました。

鼻をかんだ時に、内耳に水でも入ったのでしょうか。

耳鼻科に行って診てもらいところですが、今日は、11時半の予約で、妻とフレンチレストランでランチを摂る予定です。

明日までなんとか、持ちこたえるか、どうしても痛ければ確か16時以降に予約で耳鼻科診断があったように思います。

しかし、以前、電話をして診てもらえるか確認した上で、6時前に耳鼻科へ行った時に、医師に夕方は必ず予約をとるように注意されたことがあるので、できたら避けたいところです。

時々、ズキンと耳に痛みが走ることはありますが、昨夜就寝直前よりも、症状が少しはマシな状態なので、そのまま妻の誕生日祝いの食事に行くことにしました。

バス停で待っていると、パラパラ降る雨と、時折吹く風に、既にズボンの裾あたりが濡れそぼっていました。

バスはまもなくやってきましたが、雨の日は傘をたたんでも、肩から下げたバッグなどは濡れて湿っぽくなってしまいます。

雨滴にまみれた外の景色を眺めながら、隣の妻が何か話しているのを、少し上の空で聞いていました。

駅へ着いて、大学生なのか若い男女とセーラー服の中高生がホームに多くたむろしているのに、今日は何かあったのかと少し驚きます。

地下鉄も、しばらくの間立ち、次の駅で座れました。

昨日妻が行ったクリニックのある駅で降りて、地上へ出ると、風交じりの雨が降っていました。

大きなビルの近くは特に風が強く感じられました。

予約通り、11時半、目的の洒落たレストランの扉を開けると、奥さんらしい女性から愛想の良い挨拶を受け、中の客席へ案内されました。

まだ、客は一人も居なくて、今日は生憎の雨なので、暇になるのだろうと思われました。

私たちの後から、一人女性が入ってきて、窓際の席に着きました。

奥さんが、黒板に書かれたメニューを持ってきて、私たちの前へ立てかけてくれました。

妻とランチメニューを選んで、妻はメインを焼肉ステーキ、私は魚料理としました。

最初の前菜が早々に運ばれてきて、私はいつものように写真をパチパチ撮っていました。

12時近くになっていましたが、十数人の主婦らしい一団がぞろぞろと入ってきました。

何やら、文化教室の食事会のようでした。

更に2人3人と客が入ってきて、結局はほぼ満席状態となり、彼らの会話でにわかに店内が賑やかになりました。

この天気の悪い日に、こんなに繁盛するとは、このレストランは人気店だったのかもしれません。

前菜は、先日の結婚式に出たのと同様、洒落た野菜のアンサンブルです。

もう少し野菜の量があると嬉しかったですが、フランス料理は満腹感より、凝った造りの味覚と見た目も楽しみの一つです。

小さなカップのカボチャスープはこってりとして濃厚な味わいでした。

ハーフカットされたパンは3種類の淡い色で、それぞれほのかな味わいの違いがあります。

メインの肉料理は焼き具合がレアで、凝ったソースではありませんが、量、味とも妻は満足したようです。

私の方は魚料理で、パリッと焼けた皮と白身を野菜やソースと絡めて美味しく頂きました。

デザートは、細長いガラス器に入った自家製プリンで、甘さを抑えて美味しいのですが、妻には少々物足りなかったようで、もう一品、ネットで書かれていたシュークリームが付いていると嬉しかったのかもしれません。

飲み物は、私はコーヒー、妻は紅茶で、食後の余韻を味わいながら、聞くともなしに聞こえてくる近くの情景のような談話に耳を傾けていました。

今日のランチメニューは一人税込み2,300円でした。

レストランを後にして、外へ出ると、相変わらず、少し強めの雨交じりの風が吹いていました。

美味しい食後の幸せ感が持続して、妻が上機嫌であったのが何よりでした。