日本の風呂文化は世界唯一でとても特殊です

今日は再び梅雨空に戻って、空はどんよりとした雲が覆っています。

朝、食事後に近くのクリニックへ、いつもの薬をもらうために出かけました。

土曜日の午前中なので、杖をついて歩くのがやっとの老人から、主婦、小学生らしき女の子まで20人ばかり、なぜか女性ばかりが目立つ待合室でした。

今日は早く名前が呼ばれてましたが、診察室に入って早く出てくるのはいつもと変わり無しです。そろそろ病院を変えた方がよいのではないかと妻に言われているのですが、どこという当てがないので、そのままずるずると薬をだしてもらうだけの通院が続いています。

外へ出ると、今にも降ってきそうな雲行ですが、風が吹いていて気持ちよく感じられます。

今日の名古屋は、雨、最低21度、最高27度、風速0.56m/s、湿度89%、天気は悪いですが、午後から図書館へ行く予定です。

世界の風呂事情を見ていたら、我が家の毎日の風呂の日常風景が、海外から見ると全く特殊であることが分かりました。

通常、風呂へ入るときには、浴槽の外の洗い場で体を石鹸の泡だらけにしてきれいにしてシャワーを浴びてから、浴槽へゆっくり体を沈めます。

この手順が海外では全く異なります。

そもそも、海外では風呂は基本的にシャワーです。しかも汗をかく夏はともかく、毎日入らない国が多いようです。

特にヨーロッパでは、水が硬水で、冬は乾燥するので、毎日シャワーを浴びると、肌がボロボロになって、体がかゆくなるのだそうで、風呂に入るのは2日から3日毎だそうです。

もちろん、米国、ヨーロッパでも、たまにはバスタブにお湯を張って浸かるのですが、映画などでよく観るように,泡や香料オイルを入れて楽しみ、上がるときに水ですすがないとのことです。

文化的に近いと思っている、お隣の韓国でさえ、一般の家では、シャワーだけが多く、浴槽がない家が多いようです。

韓国では、トイレとお風呂と洗面台が一緒になっていることが多いそうで、どちらかというと、日本よりこちらの方が国際基準に近いようです。

我々日本人からすると、浴槽へ入る文化は元々中国から入って来たものだろうと考えてしまいます。

確かに古代中国でも貴人は浴槽へ入っていたようですが、現代の中国では、湯船に浸かることはあまり無いようです。

中国は広いので、地域の気候に合わせて、暑くて汗を流すために毎日シャワーを浴びる人もいれば、乾燥している地域では数日に一度のお風呂ですます人もいるとのことです。

中国の浴室のスタイルは、世界各国の例と同様に、浴室・洗面・トイレが分離されていませんし、洗い場もありません。

韓国と同様で、浴室、洗面、トイレの3点の機能が一つの空間で収まっているというホテルのバスルームと同様で、中華式浴室というのはありません。

3点式タイプの浴室と言っても、浴槽がある場合もあれば、浴槽が無くシャワースペースだけの場合もあり、浴槽がある場合でも、多くの中国人は浴槽にお湯を貯めて浸かりません。

浴槽は、日本人にとっての洗い場と同じ様な位置付けで、シャワーのお湯が室内にこぼれない様にするのが浴槽という認識のようです。

同じ島国の台湾でも、中国と同様で、浴槽があっても使わないので、改装のときに外してしまうことが多いのだそうです。

台湾は島国なので、日本と同様に温泉が多いのですが、温水プールのように水着を着て浸かることが多いそうです。但し日本の温泉のようにホテルの部屋の風呂に温泉を引いた宿もあるし、岩風呂のように水着無しで楽しめる風呂も中にはあるようです。