韓国の現代自動車の躍進が目覚ましい

今日は1週間の始まり、月曜日です。

よく晴れて、白い綿のような雲が額縁の中の絵のようになびいています。

名古屋の天気は、曇り所により晴れ、最低2度、最高8度、風速1.11m/s、湿度38%、コロナ禍で経済が停滞する中、空気が少しきれいになったのか、澄んだ空が広がっています。

ブランチの後で、例によってスマホでネットサーフィンをしているのですが、韓国のニュースがよく入ってきます。

日本は嫌韓、韓国は反日でこのところ、戦時中の慰安婦や徴用工の問題で両国とも険悪な関係が続いていますが、日本では相変わらず韓流アイドルやドラマに婦女子は夢中といった状況です。

戦後75年が経っていますが、反日の元となっている慰安婦や徴用工の問題は心情的に日本が永遠に謝り続けなければならない問題ですが、国同士での交わした条約を政権が変わる度にひっくり返されるところに嫌韓の元があります。

今私は、川越宗一の「天地に燦たり」という、豊臣秀吉が、朝鮮半島に攻め込んだ時代の小説を読んでいます。

当時朝鮮が倭と呼んでいた日本は、滅茶苦茶強くて、当時の大明国と朝鮮の数万の合同軍を迎え打ち勝利しますが、何度負けても誇り高い朝鮮は屈することなく、倭軍に抵抗し、やがて秀吉の死とともに倭軍は撤退します。

日本が敗戦で終戦を迎えるまで、1910年の韓国併合から35年間も朝鮮は日本の支配を受けた歴史があるため、韓国にとっては恥辱の歴史として教育の場で語り継がれてきました。

韓国人は古くから陸続きの巨大な中国の威に従い属国として虐げられ、日本からの侵略で一時国を失うという悲しい歴史を持った、深い「哀」と「恨」を内に抱えた民という印象があります。

何事にも、日本にだけは負けたくないという強烈な対抗心はその裏返しのように思われます。

翻って現在、韓国は勢いのある国で、日本企業を電気、電子市場から駆逐しつつあります。

購買力平価で計算すると、一人当たりGDPで、既に日本を超えたと言われます。

さらに韓国は日本を凌いで豊かになっていくかもしれませんが、「哀」と「恨」を忘れるほどに国民性や品格が熟成されてほしいものです。

最近、ネットで見ていると、韓国の現代自動車の躍進が目立ちます。

韓国の現代自動車は2021年1月12日、「2021北米カー・オブ・ザ・イヤー」の乗用車部門に自社の「アバンテ(現地名エラントラ)」が選ばれたと発表しました。

アバンテは排気量1.6Lと2.0Lのエンジンを積んでいるので、日本で言えばコロナクラスでしょうか。

上の写真がアバンテですが、北米カー・オブ・ザ・イヤーを受賞しただけあって、エクステリアデザインはサイドラインが少し複雑ではありますが、日本のコロナよりもアバンテの方がはっきり言って優れているように見えます。

ヒュンダイ・ソナタもアバンテと同じ6ライトデザインの美しいサイドシルエットですが、アバンテと合わせて、いずれ北米でも日本のカムリを追い落とすことになるかもしれません。

2019年には現代の高級車ブランドのジェネシス「G70」(乗用車部門)と現代「コナ」(SUV部門)、2020年に現代子会社の起亜自動車「テルライド」(SUV部門)も受賞。現代自動車グループとしては3年連続の受賞となりました。

ジェネシスは日本のレクサスと張り合う高級車ブランドですが、デザインに欧米人を起用していて、とてもドラスティックです。

最近は品質の面でも、日本のレクサスを抑えて、北米で賞を獲得しているのが脅威です。

米国での2021年10-12月期の米自動車販売では、韓国の現代自動車はニッサンを抜いて5位にランクアップしています。(1位GM、2位フォード、3位トヨタ、4位ホンダ)

米国では、既にニッサンを抜いて、ホンダに迫り、月単位では一時超えたという噂を聞きますので、トヨタもうかうかできないでしょう。

米国や欧州連合(EU)などとの自由貿易協定(FTA)を活用して輸出にも力を入れており、起亜自と合わせたグループ全体の19年の世界販売台数は719万3357台で、独フォルクスワーゲン、トヨタ自動車、仏ルノー・日産・三菱自動車連合、米ゼネラル・モーターズに次ぐ5位につけています。

世界で見ると、既にホンダを抜き、米国のフォードも抜いて、GMに迫っています。

何とも韓国の現代自動車の凄まじい成長ぶりです。

電気・電子業界に続き、自動車業界でも韓国に駆逐されてしまったら、日本は一体何を売って国際収支を稼ぐことができるのでしょう。

とはいうものの、現代自動車も問題を抱えていないわけではありません。

韓国内でも批判の矛先として語られる、現代自動車の労働組合は強行なストライキを組むことで有名で、韓国内でも労働貴族と揶揄されるほどです。

1951年のトヨタ自動車の経営危機以来、ストライキをしていないトヨタの労組を見習えと韓国大手メディアに苦言を呈されているようですが、かつて日本でも吹き荒れた労働争議のステージにあるようです。

最近、現代自動車の電気自動車「Kona」の火災が確認されるようになり、2018年から2020年10月にかけ12件報告されています。

韓国国土交通部は、LG化学製のバッテリーセルの製造不良が原因であると発表し、2020年10月16日にリコールの届出を行いました。

「Kona EV」は電気自動車として、世界販売数で、ニッサン「Leaf」を抑えて5位であり、日本国内では、火災事故を他人の不幸をなんとやらで、それ見たことかという記載もありますが、日本のパナソニック製を積んでいる米国テスラの火災事故は50件以上もあります。

電気自動車販売世界No.1米国テスラ3に次いで、No.2のフランスのルノー「Zoe」は韓国LG化学製のバッテリーを積んでいますが火災事故の事例がほとんど報告されていません。

実はこの自動車用リチウムバッテリーのの世界シェアは、韓国と中国が席巻しており、かつて世界1位であった日本のパナソニックは採用していたテスラ社が韓国・中国製のバッテリーを採用するようになったこともあり、シェアとしては退潮傾向にあります。

これから次第に増えていくであろう電気自動車の価格の帰趨を制するといわれる、自動車用バッテリーも、韓国・中国の勢いに押されて、日本勢の元気の無さが心配ではあります。