映画「オデッセイ」は感動のSFサバイバル映画

今日は土曜日で、このところずっと良い天気が続いて、まるでカリフォルニアの空のように、青い空に白い雲が浮かんでいます。

名古屋の天気予報は、晴れ、最低6℃、最高16℃、風速1.67m/s、湿度42%、心地よい冬の陽だまりの中にじっとしている小動物を想います。

昼時はぽかぽかしてまどろみ眠くなるようです。

認知症で、ぼけて自分が分からなくなってしまったら、こうなるのだろうかとその疑似体験をしているようです。

先日、映画「オデッセイ」を観ました。

火星に1人取り残されて生き抜き、遂には地球へ生還を果たした男の感動のSF映画です。

主演はマット・デイモンで、危機に際してもジョークを飛ばせる陽気なアメリカ人を演じています。

もしこれを日本人が演じたら、モジュールの中でジャガイモ栽培の成功に歓びを見せても、ローバーでの作業も含めて淡々と演じていたかもしれません。

地球と火星の距離は最も近づいた時が、約5400万㎞、遠ざかった時が1億㎞です。

その遠く離れた地球から、NASAの多くのスタッフが、彼を救出するために色々と手を尽くします。

救援物資を運ぶためのロケットが、発射成功と思いきや、空中爆発して希望が霧散してしまいます。

そしてここで、なぜか中国の中国国家航天局から、ロケットを提供する申し入れがあります。

このここぞというところで、中国が助ける展開は、SF映画「2012」や「ゼロ グラビティ」とよく似ています。

大型のペイロードを軌道上に打ち上げ可能な大型ロケットを提供できる国は、中国以外にロシア、欧州、日本とありますが、映画の中では中国です。

この辺は、映画会社が中国での興行成功を狙って、このようなサービスを行うことが最近増えていると、よく聞きます。

アメリカと宇宙開発で覇を競ってきたロシア人にとっては、とても寂しい話かもしれません。

最終的には、火星へ彼一人を残して地球へ帰還しつつあったヘルメス号が、地球をスイングバイして再び彼を救出に向かうことになります。

最後の瞬間まではらはらさせるストーリー展開です。

火星の軌道上で、宇宙遊泳装置に乗った女性船長が、MAVのカプセルから宇宙服だけで飛び出した彼をキャッチすることに成功します。

命綱のベルトがリボンのようにくるくると女性船長と彼を巻く映像と、彼が捕らえられた瞬間に実況中継されていた地球の世界中で大歓声があがるところが感動のクライマックスです。