大病院

妻を車で送って、久しぶりに大病院に行ってきました。

ロビーで待っている間、色々な人が出入りするのを眺めていました。

基本的に予約の人が多いためか、ロビーの椅子に座っている人は少なかったのですが、時々聞くともなしに話声が耳に入ってきます。

車いすでロビーに入ってきた男性は通院のため、タクシーで往復2万円もかかると言っていました。

一体どこからやってくるのか分かりませんが、私ならそんな経済的負担は耐えられません。

前の中年女性2人の所に看護婦さんがやってきました。

中年女性の一人が咳が出る症状でやってきたようですが、「もし我慢できるようでしたら、11時で受付は終わってしまっているので、明日またきてくれませんか」と看護婦さんが言っているのが聞こえました。

私もかつて病院の窓口でそのように言われたことがありますが、「せっかく来たのだから、そんなこと言わずに診てくれよ」と言いたいところです。

可哀そうにその2人の女性は帰っていきました。

しばらくして、診察室の近くの待合室へ、妻といっしょに移動しました。

待合室には30代と50代の女性が待っていました。

じっと備え付けのテレビのワイドショーを観ているようでしたが、30代の女性の方はスマホをいじり始めました。

少しして50代の女性が呼ばれて診察室へ行きましたが、30代の女性の方はスマホをぽつぽつ押しています。

やはり診察が終わらないと落ち着かないようです。

妻を見るとやはり、スマホで何やら一生懸命見ています。

スマホは女性にとって無くてはならない道具なのかもしれません。

そう言う私も、ネットにどっぷり浸かっています。

もっぱら私の場合スマホ利用はニュースとブログです。

暫くして妻が呼ばれ、彼女が帰ってくるまで、持ってきた小説を読んでいました。

今読んでいる小説は図書館で借りてきて、妻が先に読み終えてしまったのですが、私はようやく半分です。

私は遅読なので、最後まで読み切るまで、あと1週間はかかりそうです。

私が読み終えたら、感想を述べ合うつもりですが、その頃には、妻は関心が別のところに行ってしまって、読んだ内容を大方忘れてしまっているかもしれません。

読んでいる小説が、丁度切れの良いところで妻が帰ってきました。

特に問題なしで、一安心でした。

会計を済ませて、2人で病院を出て駐車場へ向かうと、外の光があまりに強烈で目に染みるようです。

偶然、私の古いマークⅡと同じ年式で2トーンカラーの車が止まっていました。

フロントバンパーには超音波センサーが付いているようでしたが、サイドを少しこすっていました。

お互い頑張っているねと一声エールを送って、その車の脇を通り過ぎました。

空は青空でカンカン照りなのに、いつの間にか雨が降ったらしく、車の屋根とボンネットが濡れていました。

これから1週間変わりやすい天気に要注意です。