悪いことには神頼みは無い

今日も晴れて、梅雨とは思えないくらい爽やかな風が吹いています。

天気予報では最高気温30度ですが、空気がからっとしていれば、日の当たらない場所ではとても過ごしやすいです。

毎日妻と顔突き合わせていると、ちょっとしたことで諍いが生じます。

今日は妻曰く「悪くなることを考えたり口に出すと、本当になってしまうかもしれないから、考えたり口に出してはいけない。悪いことが起きないようにひたすら神様にお願いするのが良い」と言われ、長年設計の仕事をしてきた私はカチンときました。

設計の立場では、常に最悪のことを考えて、予め予防策を立てるか、もし避けられないならそれが起きたときにどうするか事前に対応策を考えておくのが最善の策です。

それによって現在の安心を得られると考えます。

常に神頼みの安全・安心などあり得ません。

それがために、仕事生活の中では、常に胃の痛い思いをするのですが、それでも考えないようにして安寧を図るスタンスはありません。

確かに不都合は、いつでも想定外か検討不足のために起こるし、2者択一の選択では、最後にエイヤッという事もあります。

最後は結局、神頼みではないかと言われそうですが、悪いことが起きないように、起きたときはどうするか一生懸命考えた挙句の止揚です。

悪いことをできるだけ考えないようにする、妻の田園的思考は今の心の平安を保つための処世だったかもしれませんが、悪いことが起きてしまったときに、それを考えないようにする逃げのスタンスになってしまった時は、永遠に不安は解消しないばかりか、悪いことはさらに悪い方向に拡大してしまい不幸のどん底に陥ってしまう危険性があります。

悪いことには積極的に正面から関わり、それを解消する努力をし、少しでも良い方向へ進むことにより、結局は安心を得られることになります。

過去も現在も未来も、悪いことはいつでもよくよく考えて、反省し、対処し、予防するのが最善の策です。

そうすれば、何があっても狼狽えることは無いのではないかと思います。