駅前の格安カット店で散髪

早朝6時半にトイレで目が覚めたときにはまだ薄暗く、ベッドから出た途端、空気の冷たさに思わず身震い、手で触れるものすべてが冷たく感じられました。

ベッドへ戻ってきても、つらつらと意識があるまま、7時になって窓がすっかり明るくなったので、ゴミ出しを思い出しました。

洗面所で服を着て、ダウンベストに完全防備の分厚いダウンジャケットも上に羽織って外へ出ると、足元まわりと顔以外は朝の冷たさを感じません。

あちらこちらのマンションから、それぞれの所定場所へゴミを出すため、来る人、戻る人が遠くにシルエットのように見られます。

日は、今まさに東の空から登りつつありました。

今日の名古屋は、晴れ所により曇り、最低0度、最高5度、風速1.94m/s、湿度26%、最高気温がとうとう5度、しかし空気は乾燥しているようです。

妻は、老父母の病院への付き添いのため外出し、わたしはしばらくして、久しぶりに駅前の格安のヘアカット店へ出かけました。

バス停で待つのが辛い季節です。

吹きさらしに足踏みして待っていると、中年の女性がやって来たので止めましたが、とても体を動かさないではいられない風の冷たさです。

バスで駅前に着き、格安のヘアカット店へやってくると、店の外のパトライトに赤ランプが点灯していて、店内の長シートに先客の男性一人、女性一人がコロナ密対策のため一人分空けて座って待っていました。

いずれも20代から30代で、年齢が良く分かりません。

昔から、男は床屋、女は美容院と決まっていたものですが、昨今は、物価値上がりと貧富の差が拡大したためか、若い女性でも格安のカット店を利用するようになったのでしょうか。

私は、妻から、頭が薄くなったのに、髪が長いのは格好悪いと言われて、今日、床屋へ来る気になりました。

先客の2人の頭を見ると、さほどぼさぼさで見苦しいというほどではありませんが、本人自身は現在の伸び具合でもうっとうしいと思うのでしょうか。

あるいは、見た目がいつも変わらぬように、頭髪の状態を同じ状態に維持するために、格安カット店をよく利用していいるのかもしれません。

平日の午後、いつもは、高齢者が多い格安カット店ですが、このところ、近くにある大学生らしき姿も目立つようになりました。

格安ヘアカット店とはいうものの、以前は1,000円だったものが、いつの間にか200円アップ、率にして20%も値上げして1,200円になりました。

しょっちゅう利用するわけではありませんが、色々なものが否応なしに値上げする昨今の世情を思うと、この先どうなることやら不安が増すばかりです。