今日、衆議院投票日に思うこと

朝から曇ったり晴れたりですが、概ね昼時は、風もなく温かい日和です。

今日は4年に一度の衆議院選挙投票日で、私も妻と歩いて近くの中学校の投票所へ行きます。

投票はこの地に住む者にとって、唯一自分の意思を表明する機会であり、また義務だと思っています。

三々五々、投票はがきを片手にゆっくり坂を下ってくる老翁や、しゃきしゃきした若い夫婦が近くの中学校の門から入っていきます。

老いも若きも集まってくるこのようなイベントは数少ないと思いますが、せっかくなら、帰りに学校内の施設をぐるっと回ってこられるコースを用意しておいてくれると、思い出深きものになるような気がします。

投票は小選挙区、政党投票、裁判官審査の順で進みます。

裁判官審査は、中々分かりにくいのですが、今迄行われた主な裁判でのそれぞれの裁判官の判断がまとめられたものがネットで公開されています。

たまたま、衝立で囲われた投票所で、多分友達と来ていた若い女性が、よく分からないから、全部×で良いかなと言うのを近くにいた投票所の運営スタッフが聞いていて、苦笑いをしていました。

お馬鹿な娘と言えばそれっきりですが、やはり1票の重み付けの違いとはあるのかなと思ってしまいます。

勝ち取った自由や権利という意識が無いためかもしれません。

今日の投票率が、どのようになるのか興味深いですが、投票せずに遊びに行ってしまう人々に対しては無理矢理投票を強いない方が良いのかもしれません。

そのような人々への、警鐘、啓蒙こそが、最重要課題なのかもしれません。

選挙で投票に行かなかった人々の行かなかった理由を調査した統計を、あまり見かけないことと、マスコミでもあまり取り上げないことがかえって不思議です。

選挙へ行かなかった原因を、解消することこそが、大きな課題ではないかと思います。

本当に、無関心で遊びに行ってしまった人々がほとんどなのか、それとも仕事の制約や、身体健康上の問題があるのかはともかく、まずは、ネットでの投票など、投票しやすい環境を設備することが必要ではないかと思います。

投票は、この地に住む者にとって、権利であり、義務だと思いますが、投票しない者に対しては、投票環境設備の上で、罰金なりペナルティーを課すことも必要だと思います。

しかし、このように、無関心が蔓延するのは、選挙投票だけではありません。

町内会やマンション運営でも似たり寄ったりの状況があります。

多くの有権者が、関心を持ち、意見や、意思を反映する投票は、稀少なものですが、現実には、関心を持った人達の多数決で物事が決まっていくのかもしれせん。

しかし、最近はポピュリズム(大衆迎合主義)も蔓延して、一部の非良識的なマスコミに誘導されて、あらぬ方向に全体が流され、気づいたらもう後戻りできない状況に陥ってしまうこともあります。

皆が、勢いでワッと流されていく時は、ちょっと待てよと一寸立ち止まって考えることは必要です。

悪しきポピュリズムも、人々の貧困と先への不安が、その根底にあるのでしよう。

自己保全の意識から、極端な方向へ賛同して、いつか来た誤った途を辿ってしまうのかもしれません。

かのナチス・ヒットラーも最初は普通選挙で選ばれ頭角を現し、やがて台頭したことを忘れてはいけません。

人は衣食住が現状満たされ、先々の不安がなければ、心優しくなれるものです。

それらが満たされていれば、極端な誤った流れに染まることはありません。

今日の名古屋は、曇り後晴れ、最低14度、最高21度、風速2m/s、湿度64%、穏やかな10月最後の日となりました。