エンバーミングとは何か

世の中、日曜日で静かなものですが、このところ曜日の感覚が鈍感になってずれてしまっているため、日曜日の持つ語感の持つ嬉しさが感じられなくなってしまいました。

こんな日曜日で何もない日でも、きちんと5時に一旦目が覚めてしまうのが不思議です。

まだまだエアコンを使う気にならないのか妻が扇風機だけで頑張っているので、5時に一旦目が覚めた後、暑さで益々目が覚めるのが頻繁になっているかもしれません。

ベランダのサッシを、雨が降っても降りこんでこない程度に開けて、再びベッドに横になるのですが、中々寝入られず、気が付いた時には寝過ごしているという悪しきパターンは、かつて会社生活を送っていた頃、ストレスに病んだ男の話として聞いた覚えがありますが、現象は同じでも、原因は全く違います。

今日の名古屋は、小雨、最低24度、最高28度、風速0.28m/s、湿度84%、湿度の高いべたべた感は全く変わりませんが、時々雨で冷やされたひんやりした風を感じるのが違います。

午後から図書館へ行く予定です。

今日は日曜日で5時閉館ですから早めに帰ってくるつもりです。

年月を重ねた遺体を永遠に生きているような状態に保つ「エンバーミング」と呼ばれる技術があるそうです。

有名なのは1924年にロシアの革命家ウラジーミル・レーニンの遺体を保存処理し、安置されたのが、ネットでも多く見られます。

ミイラ製作のような初期の防腐処理とは異なり、旧ソ連の科学者が開発した、永久保存を可能とするエンバーミング処理では、ろう人形のように顔はやや青白いものの、遺体は傷1つなく生身の人間のように柔らかいそうです。

このような、エンバーミング処理は、共産主義の国に多いようで、北朝鮮の金日成主席と金正日総書記、ベトナムのホー氏、中国の毛沢東の遺体の保存に、いずれもロシアの技術が使われているようです。

どうも政治的な体制維持のため、利用されているようで、寒々しいものを感じます。

ロシア由来の高価で完璧なエンバーミング以外にも、お葬式までの2,3日、火葬までの1週間程度の間だけ遺体をきれいに保存しつづける方法として「エンバーミング」技術が使われる場合があるそうです。

「エンバーミング」は、欧米では葬儀葬送に際して一般的に行われているようです。

その目的は、遺族の、かけがえのない人を失った悲嘆を少しでも和らげ、慰めることにあるとされています。

具体的には、まず遺体内に残る飲食物の残滓や体液、血液を吸引して除去したり、動脈から防腐剤を注入するなどの処置によって遺体が常温でも保存されるようにするとのことです。

さらに、そうした防腐処置を施した後に、遺体の全身と毛髪を洗浄し、美容的な処置や化粧などで表情を整え、仕上げに遺族の希望に沿った衣装を着せると言います。

遺族にとっては故人があたかも生前のままに眠っているかのような、安らかな姿に遺体を修復して保つのを目的としているとのことです。

こうした「エンバーミング」を提供できるのは「エンバーマー」とよばれる専門技能者で、遺体処置技術だけでなく医学・生理学などの知識・技術を修得し、なおかつ葬儀葬送やグリーフケアの知識・経験も求められるとのことです。

日本では医療機関の一部でも「エンバーミング」を提供しているところがあり、保険適用外で費用は全額自己負担(20~30万円程度)となるそうです。

何やらお金持ちの世界の話のように思われます。

現代のおくりびとの亡き人を整える所作とは、まるでSFの世界の話のように日常から隔世されたことのように思えます。