今日は明るい日差しがぽかぽかと温かく、あまりの気持ちよさに思わず寝落ちしそうです。
名古屋の予報は、ほぼ晴れ、最低8度、最高20度で風も無く、コロナウィルス騒ぎが無ければ、正に行楽日和です。
昨日は春分の日で、「昼と夜の長さが等しくなる日」といわれますが、実際は昼の方が少し長いようです。
春分の日の祝日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」ことを趣旨としています。
今日のような晴れて穏やかな陽気の日には、萌え出ずる緑を眺めながら、自然の溢れんばかりの恵みに感謝する気持ちになります。
「春分の日」は毎年国立天文台が「春分日」を含め作成する翌年の『暦象年表』という小冊子に基づき、前年の官報の公告の「暦要項」において「春分の日」として公告されます。
この暦要項は、閣議決定等はされず、閣議報告事項でもありません。
従って正式な「春分の日」は公告でしか確定しないので、「春分の日」は前年にならないと確定しません。
春分の日は、中央アジアからアフリカまでに及ぶ広い地域で祝われるノウルーズという祭日でもあるようです。
ペルシア語で、ノウ(now、نو)は「新しい」、ルーズ(rūz、روز)は「日」を意味するそうです。
いわゆる新年の祝賀として、親類や友人の家を訪問して祝うそうです。
日本では春分の日を挟んだ前後数日を先祖供養をする「お彼岸」として、墓参りを欠かさない人もいるそうなので、ところ変われば、その日の祝い方も随分と異なってくるものです。
春分の日に食べる物と言えば「ぼた餅」です。
ぼた餅と似たような食べ物に「おはぎ」がありますが、春分の日に食べるのは「ぼた餅」が正解だそうです。
しかし実は、「ぼた餅」と「おはぎ」はそもそも全く同じ物で、ただ単に、呼び方が違うだけです。
「ぼた餅」は漢字で書くと「牡丹餅」、「おはぎ」は「お萩」となります。
牡丹は春に咲く花で、萩は中秋の名月のお供え物とするように、「ぼた餅」は春分の日に、「おはぎ」は秋分の日に食べるのが正しいということになります。
春分の日に「ぼた餅」を食べるようになった風習の由来は、ぼた餅に使われる小豆が朱色なことから、朱色には邪気を払う力があるとしてご先祖様に小豆を使った「ぼた餅」をお供えするようになり、お供えした時に家族で一緒に食べていたのがはじまりでした。
またお仏壇になぜ、落雁などの定番の砂糖菓子をお供えするのかというと、昔米粉と砂糖をたっぷり使用して作ったお菓子である落雁は身分の高い人しか食すことができなかった高級菓子であったため、仏さまやご先祖様に最上のものをお供えするという昔の名残でお仏壇にお供えするお菓子の定番となっているとのことです。
春分の日は、太陽は真東から昇り真西へと沈んでいくことから、昔から真西には極楽浄土があると言われており、太陽が真西へ沈む春分の日は一年で最も極楽浄土に近付くため(秋分の日も同様)、この日を挟んで前後7日間にご先祖様へお参りするといった風習が生まれたそうです。
「お彼岸」の「彼岸」とは仏教用語で、彼方の岸の涅槃の地、つまりは悟りの境地を表すとされています。