平和公園の桜は8分から9部咲き

今日も朝から天気が良いですが、どうやら雨が降る予報があるようです。

名古屋の天気は、曇り所により晴れ、最低14度、最高20度、風速1.11m/s、どうやら夕方から降りそうですが、今のところは大丈夫です。

昼過ぎに妻と車で平和公園へ桜を見に行きました。

明日は雨が降るというので、満開であれば散ってしまうかもしれないので、今日がよかろうということで出かけました。

車で勝手知ったる道をしばらく走り、公園へ入っていく道の交差点にさしかかると既に混んでいました。

渋滞というほどではないですが、何度かゴーストップを繰り返して、ようやく人が賑わっている一角まてやってきました。

左へ曲がって、毎年停めている駐車場へ行くと満車でした。

諦めて、その脇の道を走っていくと、なんと1台だけ空いていました。

先ほど通り過ぎた駐車場入口から入っておけば良かったと悔しがりますが、後の祭りです。

兎も角、車も人も多いのに驚きます。

墓の中で眠るご先祖様たちも、さぞやびっくりでしょう。

折角来たので、お墓の間を網の目のように縫う径の片隅に、一時車を止めました。

妻が近くにあると言う実家の義父が買ったお墓の様子を見に行きました。

どの辺であったか、何度来ても私は忘れてしまいますが、妻はしっかり覚えています。

1本2本とお墓の間にまばらに立つ桜は、まだ8分咲きといったところです。

青い空と林立する墓石の光景は、遠い過去から現在に至るまで、そしてこれからずっと先も変わることはないのでしょう。

お墓の間に咲く桜は亡くなった人々を慰め続けることでしょう。

妻の後を追って、ようやくやってきた一角に、事務服を着た女性が二人立っていました。

どうやらお墓を販売しているようで、老齢の夫婦が一組、説明を聞いていました。

老齢社会となった昨今、自分の死後、樹木葬や海葬でもよいという人は少なく、やはり確たる墓石の下で永眠したいと思う人が大半なのかもしれません。

墓の面倒をみる家族がいなくなったら、合同墓地へ移動して永代供養するシステムになっているというのは、そこにいた女性販売員の説明です。

お墓も昔ながらの和風墓石から、西洋風墓石もあって、小さな石板のような下でも8遺骨が収まるとのことでした。

果たして8代続く家がどれだけあるのでしょう。

お墓も過密状態で、遠い将来、地上全てがお墓で埋め尽くされる錯覚にとらわれます。

昔々は、どんな辺鄙な村や町にもお寺があって、人々のお墓はそこにありました。

大都市の周辺にも多くの寺院があって、人々はそこで永眠しました。

大都市の中の巨大なメモリアルパーク平和公園は、近未来の姿なのでしょうか。

妻が義父義母の入るお墓を簡単に掃除して、また日をあらためて訪れることにしようということで今日は帰ることにしました。

お墓の間を、桜を愛でながら、ぐるりと周って車のところへ戻ってきました。

平和公園を出るまで、渋滞を利用して、車の中から、白い桜の景色を楽しみました。

公園の一角の中は多くのテントが並び、お花見を楽しむ家族でごった返していました。

今夜雨が降り始めるまで、この賑やかさは続くのかもしれません。

帰りは、例年の如く、藤が丘駅近くの桜並木のアーチの下を車で通り過ぎました。

通りの向こう側に続く桜が、遠目で煙るように見えて見事です。

溢れんばかりの桜の花に溺れるがごとく堪能する心地は、とても贅沢なものです。