映画「パンズ・ラビリンス」はダーク・ファンタジー

台風14号が今日は最も近ずく予報となっており、雨が降り続いています。

名古屋の天気予報は雨、最低19度、最高21度、風速0.56m/s、湿度100%、どうやら台風はぐるりと円を描くような動きをみせており、このまま逸れていきそうです。

明日は晴れるようなので、買い物などは明日にするのが良さそうです。

今日は土曜日ですが、おとなしく家で籠っているのが吉のようです。

昨夜もギャオで映画「パンズ・ラビリンス」を観ました。

このところ、毎晩、千夜一夜のような映画三昧で過ごしています。

「パンズ・ラビリンス」は、1940年フランコ政権下のスペインの片田舎を舞台にしたダーク・ファンタジーです。

ダークファンタジーというカテゴリーは日本には無いように思いますが、おとぎ話の悲話に近いかもしれません。

ファンタジーと言われるぐらいなので、SFXがふんだんに使われていますが、子供だましの稚拙なものではなく、かなりリアルにつくられた本格的なものです。

内戦で父親を亡くした少女オフェリアは、再婚相手であるビダル大尉の子供を妊娠した母親と共に、森の中の軍の駐留する屋敷へ移り住みます。

身重の母親が不便な田舎へ移動してきたのは、「息子(と決めてかかっている)は父親の近くで生まれるべきだ」という大尉の身勝手な想いのためでした。

屋敷の近くの森の中で、少女オフェリアは、カマキリに姿を変えた妖精に、謎めいた迷宮(ラビリンス)へ導かれます。

迷宮では守護神パンが現われ、オフェリアに向かって「あなたは本当は魔法の王国のプリンセスです。3つの試練を果たせば王国に帰れます」と言います。

オフィリアは3つの試練を受けるため、地中の世界へ足を踏み入れることになります。

地中で遭遇する大きなガマガエルや、手に目がある怪人がとてもグロテスクで気味の悪いリアルさがあります。

また、妖精が怪人に食べられたり、大尉による捕虜の銃殺や残忍な拷問シーンなども描かれていて、とても小さな子供には見せられません。

最後は、オフェリアが、自分の身を挺して3つ目の試練を通過し、地底の王国の王女に戻ります。