昼寝は良いけれど長すぎるのは良くない

今朝は朝から雨が降って、昼間も電気を点灯しなければいけないくらい暗く感じます。

3月に入って、これからは一雨ごとに春めいて暖かくなっていくのかもしれません。

私の定年退職後に去年から、妻も仕事を辞めて家でテレビを観て過ごすことが多くなりました。

私はほとんどテレビを観ないのですが、妻はスマホはいじっても、パソコンは韓国ドラマを観る以外は触らずブログも真面目にやらないので、典型的なテレビ中心の生活になってしまっています。

ソファに座っているためか、うとうとして昼寝をしたり、就寝前にテレビを観ながら寝てしまうようです。

92歳の実父に影響されているのか、最近漢字を忘れないよう中日新聞の中日春秋を手書きで写すことを習慣化しているのはとても良いことなのですが、毎日2時間は昼寝をするという父親の習慣をまねるようになってしまうことを心配しています。

昼寝自体はとても有効で、記憶力向上、心臓病リスク低下、ストレス疲れの解消、体調改善、集中力アップ、創作意欲の向上、認知力向上、注意力アップ、血圧低下による脳梗塞や糖尿病の防止、パフォーマンス・気分の向上、等々良い事づくめです。

積極的に昼寝はすべきです。

但し最適な昼寝の長さは10分から30分で12時から15時の間にとる短い眠りが良いと言われています。

それ以上長いと色々と弊害が出てくると言われています。

日本での調査では、昼寝をする人は認知症が少ないことが分かっていますが、1時間以上の昼寝をする人は逆に認知症になりやすくなってしまうため注意が必要です。

30分以上の長時間の昼寝は疫病リスクの増加、肥満、頭痛、心筋梗塞、脳梗塞の発生等、体に悪影響を及ぼすこともあります。

スペインをはじめ多くの国々で取り入れられているシエスタですが、シエスタ中に長く寝過ぎると健康を害する可能性があることが多数の疫学調査から明らかになっています。

シエスタ中に長い昼寝をとる習慣がある人では、シエスタでも昼寝をしない人に比べて心筋梗塞や脳梗塞などによる死亡危険率が高くなります。

1時間以上の午睡を取る高齢者ではアルツハイマー病の発症率が死亡危険率と同様に2倍程度にまで高まると報告されています。

アメリカのカリフォルニア大学サンフランシスコ校の、65歳以上の男性2751人を対象にした研究では、昼寝30分未満の人に比べて、30~59分の人では1.17倍、60~119分では1.3倍、2時間以上の昼寝では1.8倍それぞれ認知症発症リスクが上昇することがわかりました。

高齢者の昼寝の習慣と死亡危険率との関係の研究によると、1日1時間昼寝をすると死亡の危険性が3倍、1日2時間以上の昼寝をとっている場合では14倍になることからやはり昼寝は30分までがよいようです。

昼寝の直前にコーヒーなどでカフェインを摂取すると良いようです。

カフェインを摂ることで胃や小腸からカフェインが吸収されます。

血中でピークに達するのはおよそ10~15分後ですので、ちょうど仮眠から目が覚める頃にカフェインの覚醒作用が発揮されます。

飲むのは紅茶や緑茶でも良いようです。

また16時以降の眠りは昼寝ではなく、夜の本格的な眠りに大きく影響します。

「15時以降に一定時間以上の仮眠をとると、体内時計のリズムが崩れるため、仮眠は15時までに取るのが良い」とされます。

特に夕食後、満腹状態のまま睡眠にはいってしまうと、成長ホルモンで分解されない部分は、そのまま脂肪として体内に取り入れられてしまいます。

夕食後すぐの睡眠は太りやすい体質を作ってしまうことになるのです。

また夕食後、すぐに睡眠をとることは、活発化した消火活動の胃酸が食道へと逆流する逆流生食道炎のリスクをはらみます。

胃酸が逆流すると、食道が炎症を起こし、胸やけや胸の痛みなどの症状が発生します。