佐藤厚志の「荒地の家族」は、東日本大震災を背景として、造園業を営む40歳の男とその周辺で起きた話を淡々と描いた作品

7月3日、月曜日、新たな週の始まり、妻とプレミアム券引き換えのため郵便局へ行ってきました。

今回は、妻の90代の老父母の代理で、妻が昨日実家へ行ったときに受け取ったはがきを持って交換です。

予め郵便局も、我が家の近くを指定しておきました。

次回、妻が実家へ行ったときにプレミアム券を渡す予定です。

義母は足が悪くて買い物に出られませんが、義父は矍鑠として自由に歩き回り、近くのショッピングスーパーで色々と買い物をして帰ってきます。

これが、義父にとって生活の刺激になるようで、認知症にもならず、元気の素となっています。

心配なのは、義母の方ですが、妻が最近凝っている毎日中日新聞に掲載されている数独を勧めています。

数独は、以前に海外旅行をしたときに、飛行機の中で隣に座った白髪慧眼の痩せた白人女性がやっていたのを格好良いと思い、帰国してから妻に勧めたのがきっかけだったような気がします。

義母のためにも、認知症対策にもなるので、妻は自分で解いた数独を解くこつを教えながら義母とよく電話で話をしています。

今日の名古屋は、曇り、最低23度、最高34度、風速0m/s、湿度54%、昼時もエアコンを入れるようになったので、使用電力量はうなぎ登りです。

昨日、充電が終わらなかった車のバッテリーは、今日再度充電器に接続して充電したら、問題なく100%満充電となりました。

バッテリーのキャップ6個を外して覗いてみましたが、特に電極版が露出しているようには見えませんでした。

図書館から借りてきた2023年の芥川賞受賞作である佐藤厚志の「荒地の家族」を昨日読み終わりました。

まだ新しい作品ですが、図書館から借りてこられたのは珍しいことでした。

東日本大震災を背景として、描かれた受賞作は石沢麻依の「貝に続く場所にて」がありましたが、かの小説は、震災で亡くなったはずの友人がドイツ留学中の主人公を尋ねてくるという変わったストーリーでした。

この小説では、震災から10年以上経ち、造園業を一人親方として営む40歳の男・裕治とその周辺で起きた話を淡々と描いています。

植木屋として、日々を過ごす裕治の幼馴染の明夫は何をやっても駄目な男で、最後は裕治ともう一人の幼馴染・河原木にさくらんぼを車で届け、首を吊って死んでしまいます。

物語の中のいくつかの挿話のなかで、この話が一番心に沁みました。

何処までも平坦で殺風景な土地と無機的な防潮堤の光景が象徴的に描かれています。

そして、盛り上がった黒い海がすべてを攫っていった災禍を反芻するかのように、その時の情景が繰り返し語られます。