帰郷は自身の今を反省する旅となった

5月27日、土曜日、晴れて良い天気になりました。

天気予報は、晴れ所により曇り、最低18度、最高23度、風速0.56m/s、湿度69%、外は日差しが強く、日に焼けます。

泊まった次兄の住むリゾートマンションの、道を隔てた家の向こう側に、砂浜が広がっていました。

大きな砂浜ではありませんでしたが、久しぶりに直前でみる砂浜は感激ものです。

霞む水平線から、小さな波が引いては寄せるを繰り返していました。

白い砂浜で、手ですくうとサラサラと流れ落ちました。

妻は靴が砂が入りやすかったため、草地で待つことになりましたが、私は水際まで降りて、浸かりはしませんでしたが、じっくり堪能できました。

白髪の老爺が黒いウエットスーツを身に着けて、サーフボートを抱えて私たちの後から降りてきて、渚に沿って歩いていきました。

マンションへ戻って、しばらくして兄の息子の一人が車で迎えに来てくれました。

お寺へ行くと、しばらくして長兄と次兄が車でやってきました。

長兄とは全く久しぶりだったので、互いの無事を確認する言葉をしばし交わし、やがて父の年忌法要のために御堂の中へ入りました。

この御堂は12年前に母の年忌法要の時に訪れた時は、もっと広かったような気がしていましたが、随分と狭く感じられました。

あの時は、正座していたので、足が痺れて立ち上がれなかったことを覚えています。

今回は、お寺の方で、気を利かせ椅子を用意してくれました。

読経が始まり、木魚の音と、むせるような焼香の中へ身を置くこと30分余り、生と死はとても近しいものではないかという気がしてきます。

亡くなった父の生前の姿を思い出して、ついそこに居るような気さえしてきます。

私も、私の兄弟も歳を取り、その子供たちも既に50代になる者もいて、確実に世代が入れ替わりつつあると感じます。

今回は、近しい家族のみの出席でしたが、お墓の焼香も終わった後、車で移動しました。

次兄の用意してくれた会食「お斎(おとき)」では、久しぶりに兄達と思い出話をしました。

次兄や義姉はまだ働いており、私などは年金だけの生活なので、少し後ろめたさを感じます。

確かに、歳をとっても、いつまでも働く姿はまぶしく見えます。

翻って自身の不甲斐なさに落ち込むのですが、次兄たちのパワフルな気力に少し気を当てられたようです。

帰路の新幹線の中では、名古屋へ帰ってくることに安堵を覚えつつも、今回の帰郷は今の自分を反省する契機となりました。