遅ればせながら平和公園へ桜見物

4月2日、日曜日、今日も晴れていましたが、遠くの空に暗雲が見られました。

例年よりも遅く、平和公園へ桜を見に行きましたが、さすがに大分散って、葉桜が目立ちました。

それでも、日曜日とあって、お花見の家族が多く、テントを張って楽しんでいる姿が多く見受けられました。

駐車場から歩いて、桜の木が植わっている端まで歩き、戻ってきて、池の周りをぐるりと廻って、広場を横切り、桜の木が最も多く植えられた所までやってくると、大方落ちてしまった桜の木より、人の多さに圧倒されました。

車運転用の眼鏡をかけたまま、歩いていたので、テントの中で寝ている人や、何かを食べながら話をしている2人の若い女性の訳ありそうなしかめつらの表情などがリアルに見えます。

いつもは、先を歩く妻ですが、今日は後ろからついてきました。

時々、止まって写真を撮っていることがあるので、振り返ると姿を見失うことがあります。

葉桜になりつつあるものの、残った花は艶やで、風が吹くたびに白い花吹雪が散る様も風情があります。

40分ほどで再び車の所へ戻ってくると、さすがに疲れて、どっとシートに納まるとほっと一息、安楽です。

せっかく平和公園に来たので、妻の老父母がすでに購入したお墓を見に行くことにしました。

私は、来る度に、どの辺りにあったのか忘れているのですが、妻は良く覚えていて、勝手分からぬ墓地の小道を走っていても、右だ左だと私に教えてくれるのが不思議に思えます。

昔ながらの和風の墓標が立ち並ぶ一角にそれはありました。

近くに共用駐車場があり、数台の車が止まっていました。

車から降りて、小さな門扉を開けて中へ入ると、まるで分譲されているかのようにきれいに区画されています。

実際に小さな立て看板には、お墓のグレードが写真付きで表示され、価格が160万円などと記載され、クラス分けされています。

何やら葬祭ビジネスの観がありますが、死んでからもお金次第とは、今に始まったことではありません。

妻のお墓掃除を少しだけ手伝って、辺りを見渡すと、辺り一面が墓標で、所々にこんもりと木々が植わって亡くなった人々を慰めているようです。

大きな桜の木があり、今年もきれいに咲いたと、墓石に座った老夫婦の声が聞こえてくるようです。

生きていても、死んでいても、変わることなく、時は忙しく廻っていくものでしょうか。

老爺が一人、墓掃除に来ていました。

先立たれた妻の墓を詣でに来たのでしょうか。

気が付くと、ここかしこの墓標の間に杖をついて、おぼつかない足取りで歩く老人の姿がありました。

使った桶をきれいに洗い、再び車に戻ってきました。

お墓の中の路に沿って走ると少し方向感覚を失い、馴染みの路へ出たものの、いつも出る路ではなく、どのように回って出てたのか少し奇妙な感じでした。

遠くの空模様が怪しくなってきたので、今年は、藤が丘の桜並木を見に行くのは止めてそのまま帰宅の途に就きました。

今日の名古屋は、晴れ後雨、最低12度、最高22度、風速3m/s、湿度39%、今年も例年と変わらぬ春がやってきたことに感謝ですが、時々の花粉症のくしゃみ5回は困りものです。