2月3日、金曜日、晴れて風もさほどなく、朝のゴミ出しも自発的に目が覚めました。
網を引き出し、一番乗りでゴミ袋に網をかけると、隅の方に何やら小さいビニール袋がそっと置いてありました。
よく見ると、小さな乾電池が見えました。
名古屋市は去年の7月から乾電池の一括収集が始まりましたが、プラスチック製容器と同じ日に収集することになっていました。
今日は焼却ゴミ収集の日です。
また、昨夜か早朝に誰かが放置していったようです。
誰か分かりませんが、困ったものです。
マンション理事が管理室に一時保管ということになるのでしょうか。
火曜の名古屋は、快晴、最低0度、最高9度、風速0.56m/s、湿度61%、こんなに天気が良いのに、自損で怪我をして不自由な身です。
午後から確定申告書類を税務署へ提出するため外出しました。
家を出る前に忘れ物が無いか確認し、昨日のこともあるので、足元に気を付けて、バス停まで歩きました。
昨日、不覚の一瞬で怪我をした場所を通りすぎましたが、今にしてみれば、なぜこのような場所で、足を摂られて転倒したのか、悪夢としか言いようがありません。
少々、頭痛がするのは、昨日の転倒の影響か、クリニックでもう少し調べてもらっても良かったかもしれません。
移動するときは常に足元や周囲をよく見て歩かないと、また恥の上塗りとなりかねません。
バス停の近くで、白髪の老婆が一人、いつぞや住人に文句を言われたマンション入口の低い石塀に腰かけて待っていました。
バスは5分後にやってきましたが、風が冷たく、待つ時間が長く感じられました。
暖かいバスを降りて地下鉄の駅に着くと、多くの学生たちの姿が目立ちます。
電車の車内は平日であるにもかかわらず、意外と混んでいて、狭い隙間を見つけて座ることができました。
税務署のある最寄りの駅に着くと、税務署へ行くバスは1時間に1本しか走っていません。
生憎28分も待たないと、バスは来ないので、徒歩15分の距離であるのでウォーキングのつもりでゆっくり歩くことにしました。
昨日の怪我の影響か、足の動きがぎくしゃくしてぎこちないような気がします。
天気も良く、狭い歩道を前から自転車が走ってきたり、背が高く体格の良い男子中学生や隣の友人との話に夢中な女子中学生たちがぞろぞろやってきて、舗装の端によけて先へ進みます。
スマホのGoogle mapを片手に、商店街の並ぶ表通りからこじんまりした住宅街を歩いていきます。
廃車の軽自動車が狭い駐車場に置かれた古い戸建て住宅の前を通りすぎると、やがて税務署の建物が見えるところまでやってきました。
税務署の玄関を入ると、中年の女性が待ち構えていて、確定申告書の提出に来た旨を告げると、丁寧にも、中の窓口まで案内してくれました。
確定申告書の相談は予約をしなければならない程の繁忙状態ですが、単なる提出だけであれば、実にスピーディーです。
私の前に中年男性が2人、夫々2つの窓口で若い女性が対応していました。
すぐに1人が終わったので、私が持参した確定申告書類と添付資料一式を渡すと、ほとんど検めることなく、控え用の申告書に青い受領印を押印して返してきました。
相手の女性に、試みに添付資料に不足はないか質問すると、ここでは分からないので、不足していた場合、追って連絡しますとの返事でした。
ほとんどアルバイトなのかと思ってしまいましたが、お役所の仕事も分業なのかもしれません。
一応、提出したことで、ほっとした気分で税務署を後にしました。
住宅街は、街中に古くから代々住んできた家が多いのかぎっしりと詰まっていて、各々の経済状態で新旧の建築が混在し、駐車している車で裕福か否かが伺い知れます。
表通りを歩くと、ここもまた狭い間口の商店街が駅まで連なっています。
3階4階の狭いビルの隣接する隙間は人1人通ることさえ不可能なほど狭く、コンクリートの壁が青い天空まで続いています。
狭い間口の喫茶やレストランは、雰囲気を凝らして洒落た意匠で客を呼び込みます。
片側1車線の狭い道路の脇の歩道を、ゆっくり駅へ流れ込んでいく車列とともに、歩いていきました。
昔ながらの八百屋があって、店頭に並べたトマトが6個で200円、ミニニンジンが5本で100円、安いので思わず買ってしまいました。
また妻に叱られるかもしれません。
街中で見る、マツダのアテンザかアクセラのセダンはリアドアに3角窓があるものの、中々優雅で見栄えします。
しばらくして、人と車の流れがピークになった頃に、駅の入口の、マクドナルドやパンショップの明るい店頭が見えました。
再び、電車に乗って、途中で、図書館へ寄り、妻の予約図書を受領してから帰宅の途に就きました。