熱田神宮へ初詣

1月11日水曜日、今日は7時にゴミ出し、まだ朝日が上がりつつありました。

私が一番乗りで、冬のこの時間は薄暗がりから明るくなりつつある頃なので、路にはまだ誰も見かけません。

ダウンジャケットで厚着をして完全防備で、外へ出ても、顔や、膝のあたりは冷たさを防ぎきれません。

今日の名古屋は、快晴、最低1度、最高10度、風速1.11m/s、湿度23%、雲一つない薄青い空がどこまでも広がっていました。

今日は初詣のため、昼頃に妻とともに家を出ました。

冬のこの時期は、日の当たる場所と影になる場所の気温の差が大きく感じられます。

マンションの建物の影になったバス停は、とりわけ寒く、さほど強くない風にも体が震えます。

遅れてやってきたバスに乗ると、乗っていた老人たちの視線が一斉にこちらへ向くような気がします。

生憎く空いている座席は無く、妻と駅へ着くまで立ち席で辛抱することになりました。

駅へ着いて、あとは地下鉄ですから、熱田神宮の最寄り駅までは寒さが凌げます。

名古屋市は1月4日から、地下鉄の4駅を、観光客にも分かりやすくするため、駅名変更しました。

「市役所」→「名古屋城」、「中村区役所」→「太閤通」を熱田神宮に近い「伝馬町」→「熱田神宮伝馬町」、「神宮西」→「熱田神宮西」と変更されました。

従って、熱田神宮の最寄り駅は去年までは神宮西が、今年から熱田神宮西となりました。

幸い、今日の地下鉄は空いており、熱田神宮西駅まで、妻と座って移動することができました。

私は移動中、近くに座る若者と同様、ずっとスマホの画面で中古車情報を眺めていました。

熱田神宮西駅を降りると、例年と同様に、破魔矢をのぞかせた紙袋を下げた高齢者の姿が目立ちます。

途中の乗換駅で同じ電車に乗った、猫背の高齢者と一緒に駅へ降り立つと、かのご老人は、私たちの前をせこせこと速足で歩き、駅の階段を上っていきました。

地上に出ると、日がさんさんと降り注ぎ、暖かな日射しを浴びて熱田神宮の西門まで歩きます。

本来は南門が正門のようですが、熱田神宮の境内はかなり広大で隅々まで歩いたことがありません。

一度、季節が良くなったら歩いてみるのも良いかと思っています。

今年は1月も11日にもなると、訪れる人々も多からず少なからずいった感じで、手水舎もほとんど待つこともありません。

ざらざらと玉砂利を踏みながら、本宮を正面に見て進み、御本殿前で並ぶことも無く、二礼二拝二拍手一礼で拝礼をすませることが出来ました。

お守りを購入する授与所は、例年通り混んでいて、今年は妻と一緒に列の後ろに並びました。

後ろで、中国人の女性なのか話し声がしていました。

旅行が解禁されて、訪れるようになったようです。

中々進まない列で随分と待ってお守りを購入しました。

少し離れた台の上に置かれたおみくじを引くための箱を、がらがらと振って、棒を引くと、私は13番、妻は10番でした。

再び列に並んで、授与所でおみくじをもらうと、妻は小吉、私は大吉でした。

去年に引き続き、大吉となって、驚きのめでたさです。

今年も、つつがなく一年を送ることが出来ることを期待します。

せっかく来たのだから、境内を少し巡って帰りたいと、妻が言うので、左回りに周りました。

本殿を少し外れて歩くと、鬱蒼とした森のようです。

宝物館の立派な建物を右手に見ながら進むと西門へ向かう参道に出ました。

すると、熱田神宮西駅で、せこせこ歩いていた老人が、西門へ向かう後ろ姿が見られました。

随分と時間をつぶして回ってきたのに不思議だねと妻が言うのを聞きながら、私たちも、西門に向かいました。

西門を出ると、道路脇に延々と駐車場待ちの車列が延びていました。

電車を利用すれば、面倒が無いのに、どうしても車を使わなければならない理由がよく分かりません。

世の中には、よく分からない、むしろ不思議に思われる事が多々あるようです。