車いすが階段を容易に上れたらどんなに便利だろう

エアコンをかけて寝ているためか、つい寝すぎてしまうようです。

今朝はトイレで目が覚めることなく、妻の起こす声が聞こえてさらに30分ほど寝てしまったようです。

昨夜は喉の渇きを感じたので、少々脱水症の気味があるのかもしれません。

今日は、風がリビングから廊下を抜けて、北の部屋へ向けて吹いていました。

それにもかかわらず、キッチンの気温は31.9度となっていました。

名古屋の天気予報は、晴れ、最低26度、最高34度、風速1.11m/s、湿度50%、昨日はリビングで37度となっていましたから少しだけ低いですが、WGBTの危険レベルは超えています。

妻の老父母は、90歳を越えても元気に2人で過ごしていますが、やはり歳のせいで義母は歩くのが不自由になりました。

義母にとって、特にマンションの階段は大きな障害で、外へ出ずらくなっています。

タクシーで病院などへ行くと、広い院内では車椅子を使っているようですが、一歩外へ出ると、大きな段差や階段だらけです。

これから、高齢化社会が益々進んで、私も含めて他人事ならずといった状況になりつつあります。

高齢になって、歩くのが難しくなったら車いすをイメージするくらい、今では大きな施設では、当たり前のように車いすが置いてあります。

スマホやEVが喧伝される昨今にあっても、階段を上る車いすは日本ではまず見かけることがありません。

ネットで調べると、海外ではいくつかありました。

中でも、スイスの工科大学と芸術大学の10人の学生が共同して開発したという、セグウェイの技術を採用した2輪式電動車いすは、コンパクトでデザイン的にも秀逸です。

坂を上るときには、ゴム製のキャタピラ式のトラックがせり出してきて、階段を後ろ向きでゆっくり上っていきます。

偏心した車輪が交互に階段をせり上がっていく方式も考えられるようですが、トラック方式の方が上下動は小さいようです。

階段を上っていくときにトラックは階段の段差のつくる傾斜に沿って傾いていますが、椅子は水平に保たれています。

この方式は、他の階段を上れる車いすも同様のようです。

階段を後ろ向きで上がっていくのが、見ていて違和感がありますが、他の4輪の機種のビデオを見ていて疑問が解消しました。

そのビデオでは、階段の途中で、車いすが故障なのか止まってしまいました。

乗っている人が、左右に揺さぶっていると、ゆっくり階段を下ってきて、平地に戻り、しばらくして再び階段を上り始めました。

もし階段を前向きに上っていく途中で、止まってしまった場合に、後ろ向きで階段を下っていくのはかなり恐怖感があります。

車いすが後ろ向きで上がっていくのは、そのような想定が考慮されていることを納得しました。

スイス製の階段を上れる2輪電動車いすの価格は、33,000ドル強と言いますから、昨今の円安レート135円/ドルで換算すると、445万円にもなります。

普通の一般人が買えるようになるためにはかなりのコストダウンが必要です。

他の4輪式の階段を上れる電動車いすでも、最安値147万円と高価です。

価格を聞いた瞬間に期待が急にしぼんでしまいますが、例えば、国際機関が旗を振って、限られた市場でコンペティション方式で一番優れた方式で量産できれるような生産方式が考えられれば、将来的にはコストも大幅に下がるのではないかと考えられます。