義父の確定申告書類を代理で税務署へ提出

2022年の2月2日、2のぞろ目のおめでたそうな日です。

妻に起こされ、朝から妻に小言を言われて、ゴミ出しをしました。

昨夜、妻の実家の分の確定申告書類を印刷したので、早速税務署へ提出しに行くことにしました。

義父の居住区の関係で、提出は名古屋北税務署になります。

この5年ほど義父の確定申告書を税務署へ提出するため、地下鉄名城線の黒川駅へ何度か降り立っています。

提出が遅くなると、古出来通りの中産連ビルになりますが、そちらは2回行ったかどうかぐらいです。

例年、我が家の確定申告書類を出してから、義父の確定申告書を出していましたが、今年は逆になります。

名古屋の今日の天気は、曇り所により晴れ、最低1度、最高8度、風速1.39m/s、湿度51%、晴れというほどの空模様はありませんでした。

午後1時ごろ、家を出て黒川駅へ向かいました。

バス停で待つことしばし、ようやくやって来たバスは4~5席が開いている程度の乗車率でした。

乗客は相変わらず、主婦らしい女性か、高齢者が多いです。

駅について、地下鉄に乗ると、まだ1時台なのに、黒い制服を着た中学生らしき一団が乗っていました。

判で押したように、白いワイシャツに黒い制服、加えて黒いリュックサックを背負ったモノトーンの集団です。

黒川駅へ着くまで次第に増えて、大曾根駅で一気に減りました。

地下鉄から地上へ出ると、一年ぶりの景色ですが、名古屋の街のどこにでもあるような光景です。

数階建てのビルの一階の間口半分に駅の出口が開いており、出るとすぐ横はコンビニになっています。

時折、コーンコーンと音が鳴っているのは、ここが地下鉄の駅の入口であることを知らせるためでしょうか。

通りにはやけに飲み屋が目立ち、ここで仕事帰り一杯やって帰る客が多いのか、新装開店したばかりの花輪を飾った店舗もありました。

都市高速が頭上を走る下の道路を超えて、黒川まで数分歩きます。

かつてボラの大群を橋の欄干から覘いた場所まで来ましたが、今日は川面は小さな波紋をを描きながら流れているばかりです。

黒川という地名は、堀川に通じるこの用水路建設に貢献した技術者の名前から付けられたのだそうで、個人名が地名になるということは稀有のことだったそうです。

黒川からしばらく住宅地と小さな路を横切ると、北税務署に着きました。

北税務署は、あまりあか抜けない3階立ての建物です。

小さく狭い入口から入ると、若い職員が案内係として立っていました。

確定申告書類を提出しに来た旨を伝えると、3階に受付があることと、エレベータがすぐ左手にあることを教えてくれました。

以前来たときは正面右にエレベーターがあったような気がしていましたが、どこかと勘違いしていたようです。

記憶とは曖昧で、それが実体として誤って記憶の中に固定されてしまうと、少しづつ危ない認知の世界に近づいていくのかもしれません。

3階の受付前も長椅子が一つあるだけで、とても狭く、見たところ待っている人も3~4人といったところでした。

一人の老人が窓口で職員を捕まえて、確定申告の仕方を長々と聞いていました。

本来、税務相談は予約をとって、パーテーションで仕切られた場所で行われることになっていますが、老人はそれを無視しているようです。

私は番号札を引いて、二人目で呼び出されました。

窓口の女性に、義父の代理で、確定申告書を持参した旨を伝え、義父の名前で用紙にサインしました。

窓口女性が書類の中身を簡単に確認した後、確定申告書類の控えに受領印をもらってお終いです。

家を出るときに妻がまとめてくれた書類の中に、源泉徴収票の原本が入っていたので、それは提出不要になったことを確認して、こちらへ戻してもらいました。

今年の確定申告書類の提出から、捺印も不要になったことから、提出書類が年々簡略になっています。

我が家の確定申告は今年は手書きで出す必要がありそうなので、用紙と説明要領の冊子をもらって、北税務署を出てきました。

帰りに、黒川沿いにある湧き水の出ている小公園、北清水親水公園へ降りて、しばし時間をつぶしました。

次に再び来るのは、1年後になるのでしょう。