東日本大震災、福島原発メルトダウンに想う

3月11日の木曜日、今日は「いのちの日」です。

2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災から既に10年も経ちました。

震災では多くの命が失われことを想い、命の尊さを思い、命の大切さを考え、震災で起きた様々なことを風化させることなくいつまでも記憶にとどめたいとする思いから記念日とされました。

地震により起きた最大30メートルを越えたと言われる津波の恐怖は、当時の映像と共に生々しく甦ります。

大川小学校の悲劇は、失われた多くの児童たちを想うと、いくら悔やんでも悔やみ切れない深い悲しみと心の傷を人々に残しました。

東日本大震災では、福島原子力発電所が次々とメルトダウンし、起きるはずが無いと言われていた原子力発電所の安全神話がもろくも崩れ去り、世界中を震撼させました。

原因が電力喪失であったとしても、その対策を怠り、安全性よりも経済性を優先させた東京電力は未来永劫その責任を逃れることはできません。

地球温暖化対策の有力手段の一つとされた原子力発電は、この福島の事故により、一旦事故が起きた時、取り返しのつかない放射性汚染により子々孫々に危害を加える危険性があることから、温暖化対策手段から排除されることになりました。

最も先進的な工業国であるドイツは、福島後、国内の原子力発電所を全廃することを国策として決定しました。

ドイツでは、電力を再生可能エネルギー利用へ大きく舵を切り、太陽光発電、風力発電による電力は、2020年1月時点で既に全電力の46%に達したと言われます。

日本を含め先進国の多くの国々は、ドイツに追随することになるのでしよう。

福島後、世界は大きく変わりつつあります。