最近の理髪店はお客がマスクしたまま髪を切る

今日は16日土曜日、朝から晴れたり曇ったり、一時雨も降ったようです。

名古屋の予報は、小雨、最低3度、最高13度、風速0.56m/s、湿度76%、不安定な一日ですが、外へ出ると意外と暖かいので驚きます。

コロナ禍ではありますが、久しぶりに名古屋駅にある三省堂へ行ってきました。

ゲートタワーは相変わらず人が多く、特に若い女性の姿が目立ちます。

女性はお洒落な街に集まってくるものですから、仕方ありませんが、もう少し自粛した方がよくはないかと思います。

とはいうものの、のこのこと名古屋駅まで出てくる私のような者が言えることではありませんが。

いつものように8階までエスカレーターで上がっていくと、私の前のステップにジーパン姿で、ステッキの杖をついた裕福そうな高齢老人が立っています。

活動的なジーパンにステッキのアンバランスが妙で、後ろから眺めていました。

老人のスタイルに無念さが滲み出ていて、この老人は、かつて自由であった頃の足を取り戻すためにはいくらでもお金を払うだろうかなどと考えていました。

老人は私と同じ三省堂のある階で降り、しばらく辺りを眺めていました。

私はお目当ての雑誌コーナーへ行きました。

最近はコロナ対策でゴムバンドやビニール紐で結わえて中が見られないようにした雑誌が増えてきました。

安い雑誌のコストアップになっているかと思いますが、バンドをかけることやビニール紐で結わえるのは単純作業なので、半自動或いは完全自動で機械を作ることはそれほど難しいことではないのかもしれません。

電気屋で、箱に紐をかける半自動のからくりのような手作業機械を見たことがあります。

ガシャンガシャンと1動作或いは2動作で結わえてしまう見事な動作でした。

三省堂では、ずっと立っていると、ステッキの高齢老人ではありませんが、腰が痛くなるので、コロナ禍でもあるので、長居は無用と思い帰ることにしました。

我が家へ帰るバス停のある駅まで着くと、いつもは黄色ランプの点灯している駅前の格安理髪店が、今日は緑色に点灯していました。

せっかく駅前まで出てきたので、久しぶりに長く伸びた髪をカットすることにしました。

髪が薄いのに、長いというのはとても格好悪いので、このところ気にはなっていました。

緑ランプなので、すぐに散髪してくれるのかと思ったら、丁度私が店へ入る直前に1人が入ってきたばかりのようで、元々居た客と合わせて2つある席は埋まってしまいました。

除湿器が白い湯気を吐き出している近くの椅子に、1人座って待つことしばし、カットだけなので10分もあれば終わります。

以前来店した時は顎髭を生やした男性でしたが、今日は30代位の女性2人が、対応していました。

チェーン店なので、一般1200円、65歳以上1100円の散髪料でどれだけ実入りがあるのか分かりませんが、従業員の出入りは激しいのかもしれません。

ゆったりした椅子に座ると、さすがにコロナ対策か、マスクをするように求められました。

マスクをしながら散髪してもらうのは初めてですが、昨今の事情を思えば、全く異存はありません。

マスクをしたうえ、少し大きめのティッシュペーパーを渡されて、マスク上側に挟んで下へ垂らすように求められました。

切った髪の毛がマスクにかかるのを避けるためと思いますが、よく考えられています。

言われた通りにして、後は目を閉じて散髪するがままに任せました。

私の後で客は入ってきませんでしたが、散髪はものの10数分で終わって、久しぶりにさっぱりして出てきました。