心を幸せにする世界の正月料理

朝から気持ちよく晴れ上がって、心も浮き立ちます。

明るい太陽はポジティブな気分にしてくれます。

正月も2日目になると、すでに日常として馴染みつつあります。

明日、明後日とさらにニューノーマルに近づくのでしょうが、それでも何かが違うと感じさせるものがあります。

お正月は年越しそばから始まっておせち料理で盛り上げて、いくつかのイベントがあるのですが、今年はコロナ禍のため自粛です。

各国の正月料理をネットで眺めたら、1月1日にお正月を派手に祝うのは日本くらいのようです。

中国・韓国・台湾・東南アジアは旧正月で、1月下旬から2月中旬にかけて、盛大にお祝いをします。

中国の旧正月の爆竹は有名ですが、水餃子が正月料理として紹介されているくらいで、日本のおせち料理のような豪華絢爛な食文化は珍しいようです。

とはいうものの、餃子は私も大好きな料理の一つです。

香港は点心メニューの「大根餅」、韓国は餅入りスープの「トックク」、台湾は紅白白玉の「紅白湯圓」など、お国に寄って特徴があります。

日本のおせち料理のようにバラエティーに富んでいるのは少ないようですが、どの料理も滋味深そうで、お腹をじんわり温めてくれそうです。

日本の派手な年末年始のお正月イベントに比べ、旧正月を控える中国・韓国・台湾・東南アジアの1月1日前後は、普段の日とほとんど変わらず、とても静かに過ぎるのだそうです。

アメリカやヨーロッパでも、クリスマス休暇がメインのため、新年を迎えるまでが盛り上がりのクライマックスです。

1月1日は静かに家ですごして、1月2日からは普通に仕事が始まるとのことで、日本と比べたら全く素っ気無く感じられます。

それでも、食文化はお国自慢でもあり、色々と縁起を担いだ食べ物は特徴があって楽しいものです。

フランスのアーモンドクリームが入ったガレット・デ・ロワは、見るからに美味しそうなケーキで日本でも受けそうです。

オランダの拳骨大のドーナッツ「オリボーレン」は日本の年越しそばのように、当地では冬の屋台でよく売られているそうですが、一度食べてみたいものです。

イタリアの「ザンポーネ」は豚足にひき肉を詰めた大きめのソーセージですが、日本の子供などは、リアルな豚足に卒倒するかもしれません。

堅実なドイツ人の「ノイヤールスブレーツェル」は大きな塩味パンです。

私も一度食べたことがありますが、ブレーツェルは中々癖になる美味しさで、かなりボリュームもある大きさなので、これ一つ食べるだけで結構お腹が満たされます。

ギリシャのお正月ケーキ「ヴァシロピタ」やスウェーデンのアーモンドペーストとたっぷりのクリームをサンドしたパン「セムラ」等々、食は思わず顔をほころばせ、心を幸せにする妖力があります。