今朝は6時半に起きて、ゴミ捨てに外へ出ました。
雨に濡れた朝は、何となく靄っているようで、空中に漂う水滴が腕に触れて坂を下っていきます。
少し暗いのに陰影が強い木々から、湿った空気の匂いがします。
戻ってきて、ベッドに伏して再び夢に落ちていきました。
1時間毎に目が覚めて、もう良いだろうと思う頃に起きました。
朝食後に、妻に頼まれて、特別給付金が入金されているか確認するために、銀行へ通帳記帳に行ってきました。
残念ながら、まだ入っていませんでした。
申込書は妻の実家の分と同時に発送したのに、同じ名古屋市内でありながら、妻の実家は入金されているのに、こちらはまだ入金されないことに妻は憤慨していますが、待つしかありません。
名古屋市も60%の住戸への特別給付金の支給が完了したようですが、残念なことに我が家は40%の方に入ってしまいました。
支給されても足りない生活費の足しになるだけなので、食料やガス電気代、マンションの管理費支払いにいつのまにか消えてしまうだけです。
昨日図書館へ行った時に、今回の特別給付金と、ベーシックインカム(BI)について書かれている雑誌の記事を読みました。
政府がすべての人に必要最低限の生活ができる収入を給付する「ベーシックインカム」の議論が、新型コロナウイルス問題とともに浮上しているようです。
一時的とはいえ、一律に10万円という規模で給付するのは、まさにBIの考え方そのものです。
この20年の間に、相対的に所得の低い世帯の増加しているとのことです。
年金など既存の社会保障制度が、少子高齢化や低成長化が進む現在に対応しきれていない側面もあるようです。
「最後のセーフティーネット」である生活保護も、福祉事務所から資力や親族からの援助の可否などの調査を受け、やむをえないと認められて初めて保護を受けられるようになるといったように、実際の適用はかなりハードルが高い現状です。
BIの実現に向けては、最大の問題が財源です。
特別定額給付金は予算が約13兆円と、20年度当初予算(102兆円)の1割を超えます。
1度きりでもこの規模であり、毎月10万円ずつ給付すれば150兆円を上回ってしまいます。
現行の財政の枠組みでは、定期的に給付するなら際限なく財政赤字が拡大し、とても持続は不可能です。
そもそもが当初の「選別給付」から「全員給付」へ、一律10万円の給付という前例のない措置に踏み切った理由は、一刻も早く、困窮者へ給付金を届けるというものでした。
貧窮者から億万長者まで、高齢者から子供まで、一律に10万円を支給するというのが、実に奇妙な施策だったように思います。
社会制度的に、貧窮者を救えない、政治と役所の失政が生んだ奇策であったような気がします。
今回の特別給付金は、コロナ禍で疲弊した社会へのカンフル剤であったかもしれませんが、時間稼ぎができている間に、本来やるべく富裕層から貧困層への富の移動を実現するしくみ造りをしっかりやって欲しいものです。
景気が回復したら、再び税金を取りやすい低所得者である我々年金生活者から、特別給付金の赤字分を回収しようとするのはやめて欲しいものです。