病院にて

今日は白い雲を通して日が窓から射し込んでいるように感じられる日でした。

予報では最低6℃最高13℃ですが、風が無いので、それほど寒さは感じません。

今日は1か月に1回、前立腺肥大の薬をもらいに病院へ行く日でした。

朝食事を摂ってから、とことこ歩いて近くの馴染みの病院へ行くと、待合室は既に一杯でした。

大きな病院ではありませんが、ここ数年で規模を縮小したとはいえ、以前は2階3階に入院患者もいましたから小さな医院というわけでもありません。

外科があるので、頻繁に救急車が入ってくることがありました。

ようやく風邪が治ったので、新たな風邪をうつされても困るので、廊下の端の長いすに座って、家から持ってきた小説の単行本を読みながら、名前を呼ばれるのをじっと待ちました。

外科の診療室の扉が開いて、杖をついたお爺さんと、それを介助しながらお婆さんが出てきました。

杖の音がこつんこつんと廊下に響いて、ゆっくりこちらへ近づいて私の前を通り過ぎて行きました。

お婆さんが何か話しかけていますが、お爺さんはうんうんと答えるだけです。

皆いつかこのように、歩くのさえままならなくなると言いたげな、お爺さんの重い杖の音でした。

ようやく名前が呼ばれ、診察室へ入りますが、問診だけでほんの数分で終わりです。

薬をもらって出てくる時も、12時過ぎでしたが、歩き廻る小さな子供もいて、待合室はほぼ満員状態でした。

耳鼻科もあるので、風邪の症状できている人達が多いのかもしれません。

何となく、私も頭痛がするような気がします。

どうも最近は、痛みにじっと耳を澄ましてしまう傾向があるようです。

歩き廻れば、そのような頭痛は和らぐし、それでもなおらなければ、頭痛薬を飲めばすぐに治まります。

帰ってくると、しばらくして私と入替で、妻が友達のコンサート発表会に呼ばれているので外出しました。

女性というのは、男と違って友達が多いので外出する機会も多いようです。

正に定年後の男女差の典型ですが、やはり男も彼女達を見習わないといけません。

思い立ったらすぐに体が何の抵抗も無くすっと動けることは大切なことです。