正月明けて既に4日目

今日は朝から寒く感じられましたが、それでもテーブル横の対面キッチンに置かれたデジタル時計の温度計は16.8℃を表示していました。

今にも雪の降りそうな重い雲が、リビングを暗くしているためにそのように感じられたのかもしれません。

正月開けて4日目ともなると、正月気分も抜けてきます。

羽子板や獅子舞の音もしませんし、ましてや凧揚げをしているのも見えませんから、当然のことかもしれません。

私はテレビをあまり見ないので、いっそう正月の雰囲気が希薄です。

正月気分も外からの刺激によってしか、感じられないのかもしれません。

そのような意味からすると、イベントに依って否応なく刺激されることは良いことかもしれません。

人は一人よりは二人、二人よりは……で集まって、時に変化を造りだす生き物なのかもしれません。

昨日の妻の実家で、妻の両親、妹夫婦と食した宴のような正月料理を囲んだ賑やかさが、今日は静かな日常に戻っています。

妹夫婦の義弟が1週間熱が出て寝ていた話やら、風邪がようやく完治近い義父が、声がまだ出難いと話すのを聞いていて、そういえば私も毎年10月頃にはきまって喉が痛くなり声が出なくなっていたのが、去年は無かったことに今更のように気づきます。

人は人によって刺激を与えられます。

昨日は義父の家で、次から次へと出てくるチョコレートやらお菓子を食し、更に夕食まで馳走になって、いつもならお腹が痛くなるであろうはずが、何ともなかったことが、不思議と感じられます。

このお正月を境にして、或いはその前から、何か私の体質が変わったのか、妙な気分ではあります。

今日当たり、会社生活を送っていた頃の私は、明日一日で年末年始休暇が終わり、月曜日から仕事始めになる憂鬱を感じていたかもしれません。

自由でストレスフリーの定年後の生活とはありがたいものです。

無理難題をいつも抱えていたあの会社生活の頃と較べたら、今はお金はないけれど何とかなる世界で、とても開放された自由を感じて生きています。

午後から妻と近くの西友に車で買い物に出ました。

信号で止まると、かっと日が射して、振り仰ぐと都市高速の白い壁の薄い光景がそこにあり、ジャネット・サイデルの歌うキューバ、ハバナのフレーズが流れてきて、どこか見知らぬ地の遠い過去の賑わいを感じさせます。