小雨が降ったり止んだり、不安定な空模様でしたが、おかげで、少し気温は下がってリビングでも28.4度でした。
名古屋の天気予報は、曇り所により晴れ、最低24度、最高29度、風速0.83m/s、湿度84%、午後から車で西友に行ったときも時々フロントに雨粒が降りかかりました。
今日は参議院選挙の投票日で、いつもの最寄りの学校へ出かけます。
数日前の7月8日に安倍元首相が、元海上自衛官に改造銃で、背後3mの距離から狙撃され死亡した興奮がまだ覚めやらない中での投票です。
改造銃は、ネットやホームセンター等どこでも手に入る鋼管を使って、火縄銃のように先ごめで火薬と銃弾をつめて、電池式で着火したのではないかと言われています。
穴を空けるドリルやネジを切るタップは、容易に手に入りますから、3Dプリンターなどなくても手作りで今回の犯罪に使われた銃は作れそうです。
火薬と銃弾はどうしたのでしょう。今回は散弾銃のようなものと言われていますので、火薬を自分で調合し、銃弾を鋳型を作って自作したのでなければ、どこで手に入れたのか、この辺も今後の焦点になるのかもしれません。
ネットで調べると、銃本体は手っ取り早く、ABS樹脂モデルガンをバラバラに分解して作ることができるそうです。
弾が通る銃身部分はバッテリー液に漬けておくと、内部の詰め物である金属が腐食するので、これをポンと叩いて金属を外し、代わりにホームセンターなどで売っている真ちゅう製のパイプを詰めて弾が通る銃身にするとのことです。
撃鉄を強化すれば、直径5.6ミリの22口径弾を撃つことが可能といいます。
弾も自分でつくることが可能だと書かれています。
モデルガン用の弾にドリルで穴を開け、内部に黒色火薬を入れるのだそうです。
陸上競技のピストルに使う弾を10個ほぐせば、改造拳銃の弾丸が1個作れるとのことです。
ただ、5.6ミリ弾のショートタイプなどは火薬量が少ないので殺傷能力は低いそうです。それでも至近距離で人を狙った場合、4、5発で死亡するとのことですから空恐ろしい話です。
このような、改造銃を今どき珍しくなくなった過疎の山中で試射して確認していたら、誰も気づかないかもしれません。
このようなことを防ぐためには、モデルガンそのものを規制する必要があるのではないかと思います。
今回の事件の山上容疑者の改造銃の銃身部分は2本の金属筒をテープのようなものでまとめた構造で銃身の長さは約40センチだったそうです。2本の鉄パイプそれぞれに複数個の銃弾を入れ、引き金を引くと電着発火式で火薬が爆発。その勢いで弾を発射する簡単な構造といいます。
山上容疑者は、犯行後に自宅で押収された銃について、銃身が3本の銃は1本の金属筒に6発ずつ弾を込めることが可能で、計18発の弾が発射できる、と説明しているそうです。火薬はネットで購入したと言っているようですが、そのようなものの販売は当然規制されるべきものでしょう。
規制や法律でできることは、すべてやるべきと思います。
しかし、法をかいくぐってでも作ろうとする輩がいる限り、改造銃を作る手立てを完全に防ぐことは、至難の技であるように思えます。
今回の改造銃を使った事件のように、たった一人の狂気が、ある日突然、日常の最中に無垢の人々の命を奪う事件は、これからも再発する可能性があるのでしょうか。
山上容疑者は、母親の自己破産により同志社大学を中途退学して、海上自衛官として3年間入隊した後、民間の会社に勤め、犯行時の少し前に派遣会社から派遣されていた会社を退職していたようです。
41歳まで結婚することもなく孤独に過ごした、彼の背景には、低所得、生活の不安から精神の不安定化が見え隠れします。
山上容疑者は犯罪者として、当然罰せられるべきですが、今回の事件は「もし……であったら」という、多くの仮定を想起させます。
参院選の開票結果は、自民党の圧勝に終わったようです。
多くの不満を持ちながらも、現在の社会状況でそれなりに利益と生活安定を得ている人たちが大多数ということでしょうか。
投票率が50%台とは、2人に1人は無関心か、妻の老母のように年老い脚が悪くて投票に行きたくてもいけない社会的弱者の人々、郵便投票やネット投票など、出来るはずの方策を採らなかった政治の怠慢、声なき声を無視して、それを問題提起せずに加担してきた報道の責任かもしれません。
かつてヒットラーも、そして隣国の小国へ攻め込んだプーチンも選挙で選ばれて出てきました。無視や無関心、ポピュリズムはいつか来た道の、取り返しのつかない結果を懸念させます。