映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』は幻想的リアリズムの作品

11月17日、水曜日、晴れてポカポカ陽気の一日です。

朝の7時ごろにゴミ出しをしたら、いつか見た、度の強そうなメガネをかけた、小さな女子中学生が前のめりになって坂を下っていきました。

少し風が吹いていて寒さを感じましたが、これから着込んでいけば大丈夫です。

今日の名古屋は、晴れ、最低9度、最高19度、風速1.11m/s、湿度46%、昼過ぎは空に雲一つなく、室温はキッチン23度、リビング窓際24度でかなり暖かく感じられます。

今日は、妻は実家の老父母がインフルエンザワクチンを接種するため、付き添いのため出かけています。

車のバッテリーを充電しましたが、ほとんんど2時間台ではないかと思われるほど短い時間で100%充電完了となりました。

益々、充電時間が短くなっているように感じられます。

アマゾンプライムの試用期間中に、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を観ました。

第87回アカデミー賞作品賞を受賞した作品ですが、正直言って少しとっつきにくい作品です。

あらすじは、かつて「バードマン」でハリウッド俳優として評判を得た男リーガンが、その後ヒット作がないまま60代になり、ブロードウェイ舞台俳優として再び名声を得ようとしてプレビューから本公演を演ずる物語になっています。

小説の幻想的リアリズムの手法が採られていて、主人公のリーガンが、空中に浮いて座禅を組んでいたり、突然、空を飛んだりして、幻想と現実の世界が入り混じった映像が展開されます。

「無知がもたらす予期せぬ奇跡」とは、本公演でリーガンが小道具と本物の拳銃とを取り違えて使用したため、本物の弾丸が飛び出し、リーガンの鼻を吹き飛ばし観客は一瞬ざわめくも、やがてスタンディングオベーション受けたことがそのような表現で批評されたのでした。

この老いた主人公のアシスタントとして娘サムを演じたのは、エマ・ストーンで、ラ・ラ・ランドでヒロインを演じた女優でした。

リーガンの鼻は、整形で見事に再生されるのですが、彼は病院の窓から身を乗り出します。

直後に病室へ花瓶を持って戻ってきたサムは、忽然と消えたリーガンを探して、窓が開いているのに気づき、不安な顔で下を見下ろし、困惑したまま空へ目を向けると、目を見開き表情が明るく変わり笑みが浮かびました。
この目と表情の変化の演技が見事でした。

本作品はアカデミー賞の、最多9部門にノミネートされ、作品賞、監督賞、脚本賞、撮影賞の4部門を受賞しています。