午前5時、まだ少しくらいけれど、急激に明るくなる時間です。
ゴミを下げて外へ出ると、心地よい風を感じました。
うちのマンションの担当である新聞配達の若い男性と行き交い、挨拶をしました。
膨らんだファン付きのジャケットを着て、おもちゃのような音を立てながら通り過ぎていきました。
帰ってくると、リビングの気温は29度で珍しく30度以下でした。
また、時が少しだけ進んだのでしょうか。
まだまだ8月の10日、これからも一日の最高気温を記録する日が続くかもしれません。
今日の名古屋は、快晴、最低24度、最高31度、風速1.11m/s、湿度70%、暑いながらも風があれば何とか過ごせます。
目覚めた頃は、妻は実家の母親の病院への付き添いに出ていたので、リビングには誰もいなく、レコードのジャケットのような朝の光の中を、ただ風が通りすぎていました。
1人でブランチを摂って、スマホをチェックしてから、今日は返却遅れの図書を返しに行こうと思いました。
妻に買い物を頼まれていて、西友でトイレットペーパーとティッシュボックスを買う予定でしたので、久々に一人で車を使って図書館と西友出来たらイオンも回ることにしました。
久しぶりに車で走る道は、いつもバスで見る風景とまるで違います。
車の生活は一種贅沢感があります。
待って乗るバスと自ら操る車は、生活感さえ変えてしまいます。
5年以上も前の会社生活を送っていた頃は、シルバーパスなどは持っていなかったので、どこへ行くにも車で、車を使って移動するのが当たり前の日常で、バスや電車は年に数回した乗ったことがありませんでした。
今は、できるだけシルバーパスを使うようにしていますので、バス待ち、電車待ちが日常の生活風景になりました。
車で坂を下り、そしてまた昇り、くねくね曲がった住宅地をゆっくり走っていくと、まるでジオラマの中を自由自在に巡っているようです。
図書館は、今日は休館日であることは知っていましたが、導入路は業者が何らかの工事をやっていて、ライトバンが止まっていました。
こんなところで、またバッテリーが上がって止まってしまうことを恐れて、エンジンをかけたまま、ドアをロックして、返却図書投函口まで小走りしました。
戻ってきてから、狭い路を方向転換して西友へ向かいました。
バッテリーに不安があるので、エアコンをセーブして、窓を全開にして走ると、風が入ってきて、このようなかんかん照りであるにもかかわらず気持ち良いものです。
行き交うどの車も窓をピッタリ締めて、中ではガンガンにエアコンを効かせている様子だったので、窓全開で走る私の車を見て奇妙に思われたかもしれません。
西友は平日の火曜日というのに、子供連れの家族が目立ちます。
そういえば、かつて会社生活を送っていた頃は、今頃は夏休みだったはずでした。
トヨタカレンダーをスマホで検索してみると、8月7日(土)から8月15日(日)まで9日間の夏季連休でした。
定年退職して5年も経つと、かつて今が夏季連休中だったということさえ忘れてしまっています。
会社生活を送っていた頃は、あれほど待ち焦がれ、はち切れた夏休みであったのに、遠い昔の絵空事のような記憶に入りつつあります。
今や非日常が日常で、頬をつねっても覚めやらぬ夢のような不思議さです。