「デンマークの詩人」は束の間みる夢のような詩的な北欧のおとぎ話

今日は朝から曇り、時々雪がパラついていました。

名古屋の天気予報は、小雨一時雪、最低2度、最高5度、風速1.39m/s、湿度66%、今日は車で出かけようと思っていたが、好事魔多しで時々雪が降っています。

少し頭痛がするようで、雨が降るからなのか。

それでも雲の切れ間から時々日が射してきます。

今日一日不安定な一日になりそうです。

昨夜観たアニメ短編映画は「デンマークの詩人」(The Danish Poet)です。

この作品も、2007年アカデミー賞の最優秀アニメーション短編映画賞を受賞しています。

このところ、千夜一夜物語のように毎晩観ていますが、「デンマークの詩人」も束の間みる夢のような16分の北欧のおとぎ話ムービーといってよいかもしれません。

シンプルな顔と、柔らかい色調の手描きアニメーションですので、ファンタジックなディズニーアニメや、凝った絵ずくりの日本のアニメとは全く印象が異なります。

ストーリーはデンマークに住む詩人がノルウェーへ行き、雨宿りをさせてもらったある農場の娘に恋をするのですが、彼女には既に婚約者がいたため、諦めることにします。

しかし彼女は再び詩人に会うまでは、髪を切らないと約束して、美しい金髪の一部を切って詩人に渡します。

ある時、彼女の夫が事故でなくなり、彼女はカスパーに手紙を書きますが、郵便配達人が手紙を落としヤギが食べてしまったので、手紙は詩人に届かなくなってしまいます。

それを知らず待ち続ける彼女の金髪はどんどん長くなり、床に波打つほどになりました。

彼女の長い髪を結うことができたのは、近くに住む少女だけでした。

詩人が敬愛するノルウェーの作家が亡くなったことから、詩人はお葬式のため再びノルウェーへ行き、そこで作家の親族であった彼女と再会を果たします。

二人は結婚しデンマークで幸せな毎日を送るようになり、彼女は長い髪を切るため、ノルウェーで家の近くに住んでいたあの少女に切ってもらうことにします。

少女はノルウェーからデンマークへの旅路の電車の中で、詩人のファンである青年と出会い、一緒に詩人の家へ向かいます。

彼女の長い髪は無事切られ、少女と青年も恋に落ちます。

文章で書くと冗長過ぎる話のようですが、わずか16分の中でこれだけのことが語られます。

シンプルな絵柄と北欧風の音楽がバックに流れ、全体は寓話らしい優しい時の流れを描いています。