トイレのボールタップとフロートゴム玉を交換しました

今日もとても良い天気で、太陽が容赦なく降り注いでいます。

昔このような情景のSFドラマを見たような気がします。

あれはアウターリミッツという、アメリカのSFドラマで、毎週楽しみにしていました。

雨が降ることが無くなってしまった異常気象の地球上で、ギラギラと照りつ続ける灼熱地獄に喘ぎながら、何とか命をつないでいる人類を描いた場面が描かれていました。

今日名古屋の最高気温は39度で、浜松ではなんと最高気温40.9度と、正に危険な暑さです。

最近の異常気象で、未だかつてない災害が各地で起きていることを考えると、かつてドラマの中で見ていたあのシーンが、まんざら絵空事とも思えない状況が現在はあります。

朝、扇風機の風だけで暑い暑いと思いながら寝ていた時、妻が玄関で宅配便を受け取る音を聞きました。

またしばらく寝入って、起きた時には物憂く感じられる暑さで、毎朝計っている脈拍も早く、早速エアコンを入れました。

午後から、今朝着いたばかりの、ボールタップとフロートゴム玉を交換することにしました。

箱の中に入っている説明書を読むと、随分と丁寧に書かれています。

You Tube で交換している画面を幾つか確認して、自信がついた所で、開始しました。

家にある工具を並べてみると、24mm以上のモンキーはありますが、24mmと28mmのスパナはありません。

駐車場の車の中を探してみましたが無いので、近くのイオンへ行ってみることにしました。

暑い日射しと、ぬるい風に吹かれながら、イオンまで歩きました。

残念ながら、有りませんでした。

出たついでに、近くの金物屋さんへ行きましたが、生憎、今日は日曜日で休みでした。

無収穫で、とぼとぼと帰ってくると、もうそれだけで、汗びっしょりです。

あらためて、トイレで現在ついているボールタップを確認すると、我が家のものは、24mmのスパナだけがあれば十分でした。

今回は、モンキースパナを使うことにしました。

モンキーは締めすぎると、相手ナットがナメる恐れがありますが、あまり締めすぎると、相手が陶器なので割れてしまいます。

新聞とタオルを下に敷いて始めました。

元栓はマイナスドライバーで2回転少しで締まりました。

レバーを引いて水を抜きます。

元々のボールタップはタンク本体と接合しているナットもそれほど締まっていなかったので、意外と簡単に外れました。

上の方が広くなったので、フロートゴム玉を交換することにしました。

ビニール手袋をはめていましたが、少し触るだけでまるで墨のように真っ黒になります。

12年も経つとさすがに劣化しいて、とっくに寿命が尽きています。

ビニール袋に入れて、トイレの外に敷いた新聞の上で、チェーンのクリップの位置を新品と較べましたが、クリップの位置は全く同じでした。

クリップ位置を調整する必要はありませんでした。

このフロートゴム玉を外すのもつけるのも大変です。

上にフロートのストッパーが付いているのですが、容易に外れません。

既に20年以上経ったプラスチック製品ですから、無理をすると割れてしまうことを考えると、なるべく無理な力をかけず、できたら触らないのが無難です。

ゴムですから少したわませて外そうとしますが、それでも硬くて、ガイド棒をたわませ、無理やり引き抜くような形となりました。

心配なのは、ガイド棒の相手が一見華奢な作りのプラスチック製で、無理をすると壊れてしまいそうな上、20年以上経過している代物です。

INAXにはせめて交換しない相手部品は耐久性のある金属で作って欲しいものです。

新しいフロートゴム玉も少し斜め方向から差し込むのですが、少々無理やりといった感じで、とてもひやひやします。

フロートゴム玉を交換したあとに、ボールタップの交換です。

プラスチックの箱型をしたフロートは予め取り付けておきます。

フロートの上下調整用のねじはプラスチック製で、上へ持ち上げるほどとても固くなり、下げるほどがたがたになります。

予め外で組んだ時にプラスチックねじを手で回してみました。

アマゾンのレビューでプラスチックねじを折ってしまった人がいたようですが、自分で手で回してみて納得です。

組みあがった本体一式はASSY 状態で、平座金付きナットでタンク本体に固定するだけです。

ナットを最初は手で締めて、最後にモンキーで締めるのですが、ここで絞めすぎると陶器製タンクを割ってしまうことになるので要注意です。

間紛らわしいのはナット固定部をいくら締め上げても、ASSY本体は手で上下するとある程度ぐらぐらする造りになっていることです。

このことに気づかないと、どんどんナットを締めて陶器製タンクを割ってしまうことになるのでしょう。

サプライ管の袋ナットを締める前に、ストレーナー付きパッキンを入れるようになっていますが、サプライ管の袋ナットを外した時に付いていたゴムパッキンは外しておかないと、パッキン2枚では厚くなりすぎて袋ナットが締まらなくなります。

細かいことですが、この辺は説明書には省略されています。

補給水ホースは、元のボールタップのナット取付面からの長さを計って、大体同じ長さになるようハサミでカットしました。

補給水ホースのクリップは、旧品に比べて、新品の方は硬いので、ラジオペンチで適当に広げて取付調整しました。

以上で取り付けは完了で、あとは元栓をマイナスドライバーで締めた量だけ元へ戻してやると、ボールタップから勢いよく水がでてきます。

フロートの調整ねじを手で回して、一番下にある状態から少しづつ上へ上げていきます。

すべて終えてフタを戻すまで、説明書をゆっくり読んで進めたので、正味2時間ほどかかりました。