今日は朝から雨が降っていました。
名古屋の予報では晴れのはずですが、外れることもあるのでしょう。
気温は最低5度、最高11度と昨日と比べると、随分と下がりました。
夕方近くになると青空が見えましたので、天気予報がまんざら嘘だったわけではないようです。
昨日は13日の金曜日でした。
このところ、過ぎ去ってから、そういえばということが多くなったように思います。
ともかく、私の周辺では特に悪いこともなく、穏やかに一日が過ぎたので良しとします。
欧米では一般に13日の金曜日は忌み嫌われる日となっていますが、イエス・キリストが磔刑(たっけい)に処せられたのが13日の金曜日であったことからきているという俗説は誤りのようです。
これは元々13を不吉な数とするものと、金曜日を不吉とするものが後に合体して、13日の金曜日が不吉な日とされるようになったとのことです。
キリスト教の影響が強い国家であっても、イタリアで不吉な日は17日の金曜日であり、スペイン語圏では13日の火曜日が不吉だとされていて、13日の金曜日を不吉とするのは、英語圏とドイツ、フランスなどに限られるようです。
仏教では「十三仏」といって吉数扱いで、関西等では「十三詣り」というのもあるようです。
姓名判断でも13画は吉数で、西沢、沼田、長田、川島、等々皆十三画の名字は縁起が良いとされています。
日本で1週間の曜日が浸透したのは明治9年以降で、平安時代に中国から空海によって伝えられた七曜は占いに使われていた程度で一般には使われていませんでした。
金曜日が不吉とされたのは、北欧神話に出てくる追放された女神フレイヤ(フレッグ)が金曜日に悪だくみを相談していたという逸話から伝わったようです。
13が縁起が悪いとされるのは、キリスト最後の晩餐で13番目の席に座ったのが裏切り者ユダであったことから13は凶数であるとされるようになったそうです。
合理的と思われている欧米でも、いろいろな迷信があって、例えば、イギリスでは、梯子の下を歩くことや、食事中にテーブルの上に塩をこぼしまくることは縁起が悪いこととされています。
似たような縁起の悪いことは数限りなくあるようで、その起源そのものが、文化であるといってもよいのかもしれません。
日本にも似たような縁起の悪いことと思われている事は数限りなく有りますが、年代を経るごとに薄れて、同時に文化や独自性も薄れてつつあります。
恐らく世界中の迷信が寄り集まり、あるものは消え、あるものは広まって、世界文化というべきものがいつの間にか醸成されていくのかもしれません。
ひょっとして、この13日の金曜日が縁起の悪い日というのは世界文化として、これから先もずっと残ってしまう一つになるのかもしれません。