梅雨というのに、今日はまた随分と良い天気に恵まれました。
青い空に白い雲がいくつも浮かび、外の日差しはギラギラと痛いほどに強く感じられました。
91歳の義父が10年以上ぶりに、私のマンションを訪れました。
妻と私は定期的に、義父のマンションを訪問しているのですが、逆に義父がこちらへ来るのは本当に久しぶりです。
先日、妻が実家と連絡していて、義父の靴が古くなったので、近くで探したが良いのが見つからないので、こちらのイオンや西友、アピタで探してみようということになったようです。
靴は本人が履いてみないと、合うかどうかよくわからないので、義父がわざわざこちらへ来ることになりました。
駅まで車で迎えに行くことになり、初めてエポスカードの特典で2時間無料の駅前駐車場を利用しましが、これは実に便利です。
駐車場へ着いてから、しばらく時間があったので、洒落たテーブルと椅子のある場所で時間を潰し、何とも穏やかなひと時です。
平日の昼下がりの明るい通りは、ほとんど女性と子供の世界で、殺伐たる男たち気配は皆無です。
普段あまり来ない場所に座って、妻と行き交う人々をぼんやり眺めるのも良いものです。
少し早めに駅の改札近くまで降りていき、しばらく待っていると、背の低い義父がスタスタと出てくるのが見えました。
義父を駐車場に止めた車まで案内して、一旦私のマンションまで行くことにしました。
義父は車の中でも、アップダウンする外の景色が珍しいのか饒舌で、妻と大きな声で会話しています。
マンションに着き、エレベーターで上がり、部屋の中では観音竹や胡蝶蘭でしばらく会話の花が咲きました。
落ち着いたところで、再び車を出して、近くのイオンの中にある靴屋さんへ向かいます。
イオンでは私はいつものソファに座り、妻と義父がゆっくり見て回るのを待つことにしました。
大分時間が経って、妻と義父が帰ってきて、丁度良い靴があったらしく、ついでに黒いバッグも買って、大きな袋を下げてすっくと立った義父は、にこやかな表情で、いつもとは違う感じです。
他の西友やアピタへ行く必要もなくなってしまったので、そのまま車で義父を実家まで送っていくことにしました。
久しぶりに3人乗車して、フルエアコンでゆっくり走る車は、なぜかいつもより走行がソフトで乗り心地が良く感じられるのが不思議です。
今日一日は静かで穏やかな日々を過ごす義父にとって、普段とは違う非日常の良き日であったのかもしれません。